今、学校で新しい学習の方法「ラーケーション」が導入されていることをご存じでしょうか。

このニュースでは新しく導入されて始めている「ラーケーション」について紹介されています。

???
「ラーケーション」なんて聞いたことないよ。
「ラーケーション」ってなんなのかな?
みなさんは「ラーケーション」という言葉を聞いたことはありますか。お子さんがいらっしゃる方は聞いたことがあるかもしれません。
今回の記事では「ラーケーション」について説明していきたいと思います。
「ラーケーション」とは何か
「ラーケーション」の語源は英語の学習を意味する「Learning」と休暇を意味する「Vacation」を組み合わせた言葉です。
Learning + Vacation = Learcation
「ラーケーション」は、主に小中学生を対象に学校を休んで家族と一緒に旅行や体験をしながら学ぶことが認められる制度です。
例えば、
- 博物館や美術館を訪れる
- 歴史的な場所を見学する
- 自然体験(キャンプ・農業体験など)
- 地域の文化や産業を学ぶ
という活動がラーケーションの学びとして認められています。
ラーケーションの制度を利用するためには事前の申請が必要になり、ラーケーションを利用した活動のレポートを提出する必要がある場合もあります。
導入の背景には、学校以外での学びの価値を重視することや家族と過ごす時間を増やすことがあります。
ラーケーションの制度は全ての都道府県で導入されているわけではなく、2026年時点では愛知県、茨城県、山口県、徳島県で導入されています。
また、市町村単位では、栃木県日光市、大分県別府市、沖縄県座間味村で導入されています。
参考資料:CASIO、愛知県ホームページ、茨城県教育委員会、読売新聞オンライン、徳島県「ラーケーションの日」ポータルサイト、日光市ホームページ、別府市ホームページ、座間味村ホームページ

「ラーケーション」と似た言葉に「ワーケーション」ってあったよね?

「ワーケーション」は仕事の「Work」と休暇の「Vacation」を組み合わせて「Workation」なも。
テレワークを活用して職場や自宅とは異なる場所で仕事をしながら余暇も楽しむことなも。
参考資料:国土交通省
ラーケーションの事例

さっきの例を見ていると遊びと変わらないような気がするんだけれど…。

実際のラーケーションの事例をみてみるなも。
博物館や美術館を訪れる
2025年6月25日~27日にラーケーションを活用して茨城県桜川市の遺跡で遺跡の発掘体験が行われました。小学生~高校生まで親子14組33名が参加しました。
初日は準備学習や土器の接合体験が行われ、2~3日目は実際の発掘体験や出てきた土器の観察を行いました。
この学びのポイントは、土器に直接触れられることで教科書の知識が実体験へと変わること、発掘体験をしたことで親子で学びが共有できることです。
参考資料:発掘情報いばらき
歴史的な場所を見学する
鹿児島県では歴史人物を軸に史跡を巡る学習が提案されています。
明治維新の歴史や武士社会の仕組み、地域ごとの文化の違いが学びのポイントになるようです。
参考資料:Let’s ラーケーション 学びの九州
自然体験(キャンプ・農業体験など)
2024年11月23日~24日にラーケーション特化型プログラムとして茨城県鉾田市ではキャンプが行われました。
自然の中で農業やサバイバル体験、地域学習が組み合わされたキャンプでした。
この学びのポイントは農業体験やサバイバル体験、自然観察ができる点です。
参考資料:一般社団法人 鉾田市観光物産協会
地域の文化や産業を学ぶ
徳島県ではラーケーションを利用して兵庫県神戸市三宮を訪問した中学生からの報告があります。
異人館や中華街を訪問してその土地の歴史や文化を学び、自分の住む場所のよさを知ることができたと報告されています。


遊びに見えるけど、体験を通してちゃんと学びになっているんだね。

こんなユニークな事例もあったなも。
ライブ鑑賞でのラーケーション
一部でこのような活用例も報告されています。
2026年度にラーケーションの導入・拡大を進めている静岡県ではライブ鑑賞を活用したラーケーションが行われました。
将来、音楽や演劇に関わりたいと考えていた高校生が母親と一緒にライブを鑑賞しました。ただライブ鑑賞を行ったのではなく、ライブの演出や裏方業務についても学んだようです。
参考資料:しずおかWELL-BE+
ラーケーションの課題
ラーケーションは2023年9月に名古屋市を除く愛知県内の公立小・中・義務教育学校・高校・特別支援学校の児童・生徒を対象に始まりました。その後、全国に拡大しています。
拡大しつつあるラーケーションですが、課題もあります。

① 家庭環境による“機会の格差”
- 交通費や宿泊費などの負担がある
- 保護者が平日に休めない家庭は利用しにくい
その結果、体験できる子どもとできない子どもの差(教育格差)が広がる懸念があります。
② 「学び」の定義があいまい
- 観光と学習の線引きが難しい
- 学校側の判断基準が統一されていない
そのため、どこまでがOKなのか曖昧になりやすいです。
③ 学校・教員の負担増
- 申請書の確認をする必要がある
- 個別対応(内容チェック・日程管理)が必要になる
- 欠席分のフォローをする必要がある
ラーケーションを行う人数が増えるほど現場の事務負担が重くなるのが現実です。
④ 授業進度とのズレ
- 平日に休むため授業を受けられない
- テストや重要単元と重なる可能性がある
その結果、学習の理解度にばらつきが出る可能性があります。
⑤ 利用しづらい制度設計
- 事前申請や書類の提出が必要である
- 学校ごとにルールが違う
- 行事日などは使えない
ラーケーション制度はあっても実際には利用しにくい場合があります。
⑥ 地域差・学校差が大きい
- 導入していない自治体もある
- 同じ地域でも学校ごとに運用が異なる
全国共通のルールではないので、全国で平等に使える制度ではありません。
まとめ
「ラーケーション」は英語の学習を意味する「Learning」と休暇を意味する「Vacation」を組み合わせた言葉でした。
ラーケーションの制度は、主に小中学生を対象に学校を休んで家族と一緒に旅行や体験をしながら学ぶことが認められる制度です。
ラーケーションの制度を取り入れている県や自治体は少数でしたが、ラーケーションを通じて学びを得ることができた事例もありました。
しかし、まだまだ課題が残っているようです。これらの課題も解決していきながらラーケーションの制度を通して学校での勉強以外の学びを得る機会が増えるといいですね。
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今回のラーケーションの記事で紹介したライブ鑑賞は、皆さんもあまり機会がないのではないでしょうか。
ライブハウスについてこちらの記事も読んでみてください。


