無糖・糖類ゼロ・糖質ゼロ・砂糖不使用・微糖・低糖・甘さ控えめの違いとは?表示の意味とルールを解説

障がいコラム

「無糖」「糖類ゼロ」「糖質ゼロ」「砂糖不使用」「微糖」など、飲み物や食品のパッケージには糖類や糖質、カロリーが少ないことを示す表示があります。

糖分やカロリーが気になり、糖分の少ない商品を選ぶ方もいると思います。

アメリカでは「無糖」と表示された飲料をめぐる訴訟も起きています。

米スターバックス 「無糖」表示巡り消費者が提訴 8種の飲料に13〜21グラムの糖分
アメリカのスターバックスが「無糖」と表示している飲料に実際には糖分が含まれているとして消費者から訴えられました。 アメリカのスターバックスの無糖プロテイン飲料を購入した3人の消費者が集団訴訟を専門と

アメリカでは米国食品医薬品局の基準上、食品の1食分および通常摂取量当たりの糖類が0.5g未満であれば、「Sugar Free」「No Sugar」「Zero Sugar」などの表示が可能です。また、砂糖または一般に砂糖を含むと理解される原材料にも一定の制限があります。

一方、「No Added Sugars」「Without Added Sugars」は、加工や包装の際に砂糖や糖類を含む原材料を添加していないことを示す表示です。

日本にも「無糖」の商品があるなも。

日本ではどうなっているなもか?

アメリカと日本では食品表示のルールが異なります。日本では「無糖」などの表示について、食品表示基準によって一定の基準が設けられています。

今回は、日本での「無糖・糖類ゼロ・糖質ゼロ・砂糖不使用・微糖・低糖・甘さ控えめ」の違いを分かりやすく解説します。

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「無糖」「糖類ゼロ」などの違いを一覧表で比較

まず、それぞれの表示が何を意味するのか確認してみましょう。

表示定義
無糖糖類が100g当たり0.5g未満。飲料は100ml当たり0.5g未満
糖類ゼロ糖類(糖アルコールを除く単糖類、二糖類)が100g当たり0.5g未満。飲料は100ml当たり0.5g未満
糖質ゼロ糖質が食品100g当たり、または飲料100ml当たり0.5g未満。ただし、糖類以外の糖質も対象。
砂糖不使用糖類を添加していないことを示す表示。果物や果汁など、原材料に由来する糖類や糖質が含まれることがある。
微糖飲料100ml当たり糖類2.5g以下の場合、「微糖」と表示できる
低糖飲料以外の食品では100g当たり5g以下。飲料は100ml当たり2.5g以下。
甘さ控えめ糖類の量を直接示す一律の数値基準はない。ただし、「控えめ」は栄養強調表示の表現例にも含まれるため、表示全体との関係に注意が必要。

※食品表示基準に基づく表示については、商品の表示方法や成分によって判断が異なる場合があります。

食品表示には一定のルールがあり、「無糖」や「糖類ゼロ」などには基準が設けられています。一方、「甘さ控えめ」のように、食品表示基準上の独立した数値基準がない表現もあります。

ここからは表の内容について説明していくよ。

「無糖」と「糖類ゼロ」は同じ?

「無糖」と「糖類ゼロ」は、どちらも糖類について「含まない旨」を示す表示です。

食品表示基準では糖類について「含まない旨」を表示する場合、食品100g当たりの糖類が0.5g未満、飲料の場合は100ml当たり0.5g未満が基準となっています。

ここで注意したいのが、

「無糖=糖類が完全に0g」ではない

ということです。

例えば、飲料100ml当たりの糖類が0.4gだったとしても、基準を満たしていれば「無糖」などと表示できます。

そのため、「無糖」という文字を見て「糖類がまったく入っていない」と考えるのではなく、「食品表示基準上、糖類が非常に少ない」という意味で理解するのが適切です。

また、糖質ゼロでも、必ずしもカロリーゼロとは限らないため、熱量は栄養成分表示で確認しましょう。

「糖類ゼロ」と「糖質ゼロ」は同じ?

「無糖」を理解するときに、もう一つ重要なのが「糖類」と「糖質」の違いです。

糖類とは、食品表示基準上、単糖類または二糖類のうち糖アルコールではないものを指します。代表的なものには、ブドウ糖、果糖、ショ糖などがあります。

一方、糖質は糖類よりも広い概念です。「炭水化物=糖質+食物繊維」という関係があり、さらに糖質の中に糖類などが含まれています。

そのため、

糖類ゼロ=糖質ゼロではありません。

「糖質ゼロ」などの表示は、糖質が食品100g当たり、または飲料100ml当たり0.5g未満の場合に可能です。

「糖類ゼロ」と書かれていても、糖類以外の糖質を含む場合があります。糖質には、糖類のほか、でんぷんなども含まれます。「糖質ゼロ」は糖質全体を対象とする表示であり、糖類だけを対象とする「糖類ゼロ」より範囲が広いです。したがって、両者は同じ意味ではありません。

@画像はChatGPTで生成

糖類ゼロと糖質ゼロ…紛らわしいなも…。

「砂糖不使用」は「糖類ゼロ」ではない?

「砂糖不使用」という表示も、誤解されやすい言葉です。

「砂糖不使用」は単に砂糖を使っていないというだけではなく、食品表示基準上の「糖類を添加していない旨」の条件を満たす必要があります。

ただし、「砂糖不使用」と書かれているからといって、その食品に糖類がまったく存在しないとは限りません。

例えば、果物など糖類を含む原材料を使用している場合、原材料そのものに含まれる糖類が存在する可能性があります。

つまり、「砂糖不使用」は「砂糖などの糖類を原材料に添加していない」という意味であり、糖類がまったく含まれていないという意味ではありません。

@画像はChatGPTで生成

「低糖」と「微糖」は何が違うのか?

「低糖」や「微糖」のように、糖類が少ないことを示す表示にも基準があります。

飲料以外の食品では100g当たり5g以下、飲料では糖類が100ml当たり2.5g以下の場合、「低糖」「微糖」と表示できます。また、従来品などと比較して糖類を一定量以上減らした場合には、「糖類○%減」などの表示ができる場合があります。そのため、糖類の基準という点では、両者に大きな違いがあるわけではありません。

「微糖」と表示できる糖類の基準はありますが、商品によって糖類の量は異なります。

「微糖」「低糖」は容器全体ではなく、通常100ml当たりの基準です。実際の摂取量を知るには、栄養成分表示を容量全体に換算して確認してください。

「甘さ控えめ」なら糖類も少ないのか?

「甘さ控えめ」という表現だけから、糖類の具体的な量を判断できる一律の数値基準はありません。ただし、商品全体の表示が糖類の少なさを強調するものと受け取られる場合には、食品表示基準や誤認防止の観点から、表示全体を確認する必要があります。

そのため、甘さ控えめ=糖類が少ないとは限りません。

甘味料などによって甘さを調整している商品もあるため、糖類や糖質の量を知りたい場合は、やはり栄養成分表示を確認する必要があります。

「甘さ控えめ」という言葉から、糖分は少ないと思っていたなも。

パッケージの表示を見るだけではなく、栄養成分表示も確認することが大切だね。

参考資料:米国食品医薬品局①、米国食品医薬品局②、一般社団法人 全国清涼飲料連合会、大倉山駅前北歯科クリニック、新神戸おかだクリニック、株式会社 食環境衛生研究所、消費者庁、東京薬科大学

まとめ

「無糖」「糖類ゼロ」「糖質ゼロ」「砂糖不使用」「微糖」「低糖」「甘さ控えめ」は、似たような印象を持つ言葉ですが、それぞれ意味が異なります。

特に覚えておきたいのが、「糖類」と「糖質」は同じではないということです。

「無糖」や「糖類ゼロ」は糖類についての表示で、飲料の場合、糖類が100ml当たり0.5g未満であれば表示ができます。ただし、基準未満であれば表示できるため、糖類が完全に0gとは限りません。

「糖質ゼロ」は、糖類だけでなく、でんぷんなどを含む糖質全体を対象とする表示です。「糖類ゼロ」とは対象範囲が異なります。「糖質ゼロ」などの表示は、糖質が食品100g当たり、または飲料100ml当たり0.5g未満の場合に可能です。ただし、糖質ゼロでも必ずしもカロリーゼロとは限りません。

また、「低糖」のような「低い旨」の表示では、飲料の場合、糖類が100ml当たり2.5g以下という基準があります。

そして、「砂糖不使用」は糖類を添加していない旨を示す表示であり、果物や果汁など原材料に由来する糖類が含まれる場合があります。

一方、「甘さ控えめ」は言葉だけで糖類の量を判断することが難しいため、具体的な量を知りたい場合は栄養成分表示を確認するとよいでしょう。

普段何気なく見ている「無糖」や「微糖」という表示にも、それぞれ違いがあります。

商品を選ぶときには、パッケージのキャッチコピーだけでなく、食品表示の意味と栄養成分表示を合わせて確認することが大切です。

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