最近、地震や台風、大雨などの自然災害が頻発しており、避難勧告が出されることもあります。こうした災害時の避難といえば避難所へ行くというイメージがあるかもしれませんが、最近は在宅避難も推奨されているようです。

在宅避難とは、自宅が安全な状態であれば避難所へ移動せず、そのまま自宅で生活を続ける避難方法のことです。しかし、この記事によると、在宅避難についての調査で約7割の方が「よく知らない」と答えたそうです。
持病があったり、障害を持っていたりすると避難所へ行くだけでも一苦労です。もし在宅避難が可能なら、在宅避難という選択肢を選べるように備えておきたいと思いませんか。
この記事では、在宅避難の基本からメリット・デメリット、そして実際に備えておくべきもの・ことについて解説します。
在宅避難とは何か
在宅避難とは、災害が発生した際に自宅の安全が確保できる場合に、自宅で生活を続ける避難方法です。
ALSOK公式サイトから引用
避難所へ移動する避難方法とは異なり、住み慣れた環境で生活を継続できる点が特徴です。ただし「避難しない」という意味ではなく、あくまで「自宅を避難場所として活用する」という考え方です。
しかし、いつでも在宅避難ができるわけではありません。在宅避難ができるのは自宅の安全が確保できるときのみです。
ALSOKによると、自宅や周囲の建物に倒壊や火事の恐れがないか、水害や土砂災害のリスクはないかを確認する必要があるとのことです。また、水・食料やトイレなどの生活できる備蓄があるかも確認する必要があるようです。
在宅避難ができる目安
千葉市では、在宅避難ができる目安として以下の基準を挙げています。
- ハザードマップで自宅や周辺に災害リスクが少ない。
- 自宅が壊れていない。(災害後に目視で確認する限り、亀裂や建物の倒壊や浸水のリスクなどがない。)
- 室内が問題なく使用できる。
- 携帯トイレ・水・食料などを、7日分以上備えている。

日頃からハザードマップを確認して、自宅や周辺に災害リスクがあるのかどうか確認しておくと安心だね。

在宅避難のメリット・デメリット
在宅避難にはメリットだけではなく、デメリットもあります。メリット・デメリットを理解したうえで在宅避難をするかどうかを考える必要もあります。
ALSOK公式サイトでは以下のような点が挙げられています。
メリット
- 家族だけの空間を確保しやすく、乳幼児や女性も過ごしやすい。
- 人との接触が少なく、感染リスクを抑えやすい。
- ペットにとっても普段の環境で過ごせるためストレスが少なく、飼い主も普段に近い世話ができる。
- 自宅で管理できるため、紛失、盗難のリスクが比較的低い。
デメリット
- ライフラインが停止すると生活への影響が大きく、備蓄で対応する必要がある。
- 物資や情報は自ら確保、収集する必要がある。
- 支援が必要な状況でも気づかれにくい場合がある。

在宅避難は、自宅に備えがあって初めて成立する避難方法なも。
在宅避難のために備えておくべきもの
在宅避難をするためには、日頃からの備えが必要です。ここからは、在宅避難を行うときに必要なものを紹介します。ALSOK公式サイトやPanasonic Homes公式サイトでは以下のものを挙げています。
- 食料(3~7日分)
- 水(1日3リットル×3~7日分。生活用水は別で用意する。)
- 非常用トイレ(簡易トイレやトイレットペーパー代わりの新聞紙、凝固剤、消臭剤を用意する。一人当たり1日5回分用意する。)
- 常備薬や救急セット(処方薬、風邪薬、痛み止め、絆創膏、消毒薬、包帯など)
- カセットコンロとボンベ(ボンベは一人当たり1週間約6本分用意する。)
- 電源を確保できるもの(モバイルバッテリーやポータブル電源など)
- 衛生、防寒用品(ラップ、紙皿、使い捨てカイロ、手指消毒液、ウェットティッシュなど)
- 貴重品(現金、身分証明書、保険証やマイナンバーカード、おくすり手帳)
- 衣類やタオル
- 雨具
- 手回し充電ラジオ、懐中電灯
- 必要に応じてミルクやオムツ、女性用品

停電で電子決済が使えない可能性があるので小銭を含めて現金を用意しておくといいなも。

ペットがいる場合
ペットがいる場合には、ペットのための備えが必要となります。
ALSOK公式サイトでは、ペット用に水と食料を5~7日分用意する必要があるとしています。また、薬を飲んでいる場合には薬の用意も必要なようです。
在宅避難と避難所の使い分け
在宅避難と避難所避難はどちらが正しいというものではありません。
ALSOK公式サイトでは、在宅避難は自宅の安全が確保できる場合の選択肢としています。自宅や周辺を含めて検討し、少しでも危険がある場合には安全な場所への避難を優先するようにとのことです。
参考資料:ALSOK公式サイト、Panasonic Homes公式サイト、千葉市公式サイト、ハザードマップポータルサイト
まとめ
今回は在宅避難についてALSOK公式サイトやPanasonic Homes公式サイト、千葉市公式サイトを参考にまとめました。
在宅避難は、災害時に自宅で安全に生活を続けるための新しい避難の形です。避難所に行かないという選択ではなく、自宅を「もう一つの避難場所」として活用する考え方が重要になります。
ただし、いつでも在宅避難ができるというわけではありません。在宅避難ができるのは、自宅や周辺の安全が確保されて生活できる備蓄がある場合のみです。そのためには、事前の備えが欠かせません。水・食料・電源・トイレなどの準備が整って初めて、在宅避難は成立します。
災害はいつ起こるかわかりません。今日から少しずつ備えを見直し、いざという時に落ち着いて行動できるようにしておきましょう。
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