最近、ボカロや合成音声の楽曲を聴いていると、「雨衣(うい)」という名前を見かけることが増えてきました。
特にSNSで話題になった「お返事まだカナ💦❓おじさん構文😁❗️」をきっかけに、雨衣の歌声を知った人も多いのではないでしょうか。
「雨衣って誰?」「この声ってしぐれうい本人じゃないの?」「雨衣としぐれういって何が違うの?」と思う人もいると思います。
実は雨衣は、しぐれういさんと非常に深い関係を持ちながらも、別のキャラクターとして展開されているバーチャルシンガーです。今回は、そんな雨衣としぐれういさんの関係や、楽曲を作るときに気になる著作権・利用ルールまで紹介します。
「雨衣」としぐれうい氏の関係性

雨衣は、歌声合成ソフト「VoiSona」で使用できる日本語ソングボイスライブラリのキャラクターです。
VoiSona公式によると、雨衣は「しぐれうい」さんがキャラクターデザインとキャラクターボイスを担当したバーチャルシンガー。つまり、しぐれういさんの声をもとにした音声ライブラリというわけです。
「しぐれういさんがマイクの前で実際に歌っている」のではなく、しぐれういさんの声をもとに制作された音声ライブラリを、VoiSonaという歌声合成ソフトで歌わせています。
そのため、雨衣は「しぐれういさんの声をもとにした、別のバーチャルシンガー」と考えると分かりやすいでしょう。
ちなみに雨衣は「うい」と読み、公式プロフィールでは14歳、誕生日は5月30日、身長149cmと設定されています。
雨衣のVoiSonaソングボイスライブラリは2025年5月30日に発売されました。現在では、買い切り版のほか、月額・年額のサブスクリプションでも利用できます。
そもそもしぐれういさんって?
では、雨衣をデザインし声を担当しているしぐれういさんとはどんな人物なのでしょうか。
しぐれういさんは、イラストレーターとして活動しながら、VTuberとしても活動しているクリエイターです。
ライトノベルの挿絵やゲーム、トレーディングカードゲーム、VTuberのキャラクターデザインなど、幅広い分野でイラストを手掛けています。
特に有名なのが、ホロライブ所属のVTuber・大空スバルさんのキャラクターデザインを担当したこと。ほかにも、さまざまな作品でイラストレーターとして活動しています。
そして2019年には自身のYouTubeチャンネルを開設し、VTuberとしても活動をスタート。

現在では、イラストレーター、VTuber、音楽活動など、複数の顔を持つクリエイターとして知られています。
つまり、
しぐれうい=実際に活動しているイラストレーター・VTuber
雨衣=しぐれういさんがデザインと声を担当したバーチャルシンガー
ここで面白いのが、雨衣としぐれういさんには「そっくりだけど、ちょっと違う」という関係性が意識されていることです。
誕生日は同じ「5月30日」!
まず、分かりやすい共通点が誕生日です。
雨衣の公式プロフィールでは、誕生日は5月30日とされています。年齢は14歳、身長は149cmです。
そして、しぐれういさんの誕生日も5月30日。
実際、2026年5月30日には、しぐれういさんのBirthday Live 「Wishing Umbrella」が開催されています。
このライブには雨衣も「シークレットゲスト」として登場し、「お返事まだカナ💦❓おじさん構文😁❗️」のデュエット歌唱を披露しました。
しぐれういさんから派生したキャラクターでありながら、単なる「別名」ではなく、14歳の女の子という独自のプロフィールを持っている。このあたりが雨衣の面白いところでしょう。
見た目は似ているけれど、同じではない
雨衣は、しぐれういさん自身がキャラクターデザインを担当しています。
そのため、髪型や顔立ちなどには、しぐれういさんのキャラクターデザインらしさが感じられます。
一方で、雨衣には雨衣独自の制服姿やキャラクター設定が用意されています。

また、ビジュアルの色使いにも違いがあり、しぐれういさん本人のイメージと、雨衣のキャラクターとしてのイメージは同一ではありません。
「しぐれういをそのまま14歳のキャラクターにした」というよりも、しぐれういさんをベースにしながら、新しいキャラクターとして作られた存在と考えるほうが近いでしょう。
そして声についても、雨衣のキャラクターボイスはしぐれういさん。
ただし、雨衣として楽曲を歌うときには、しぐれういさん本人が毎回歌っているわけではありません。VoiSonaの音声合成技術によって、雨衣の歌声として生成されます。
「雨衣」をVoiSonaで使うときの著作権・利用ルールは?
ここは、実際に雨衣を使って動画や楽曲を作りたい人にとって重要なポイントです。
まず、VoiSona自体の利用規約に加えて、「雨衣」独自の利用ルールがあります。
雨衣の公式ガイドラインでは、VoiSona雨衣を使って出力した合成音声を利用する場合、使用キャラクター名として「雨衣」のクレジットを掲載することが求められています。
一方で、個人が非商用で行う創作活動については、無償かつ許諾不要で利用できるとされています。
YouTubeなどで収益化する場合についても、公式ガイドラインでは、各ソーシャルメディアが提供する作品投稿・ライブ配信の収益化サービスについて、雨衣のキャラクター利用を無償で行えるケースが明記されています。
ただし、「雨衣の音声を使える」ことと、「他人の曲を自由に歌わせて公開できる」ことは別問題です。
たとえば既存楽曲を雨衣に歌わせる場合、ボイスライブラリ側の利用規約とは別に、その楽曲の著作権や音楽配信サービスなどのルールを確認する必要があります。
VoiSonaの利用規約でも、サービスを利用した結果が第三者の著作権などを侵害しないことを保証するものではないとされています。
つまり、
「雨衣を使う許可」と「その曲を使う許可」は別。
ここはしっかり覚えておきたいところです。
法人利用や個人による商用利用は、原則として別途許諾が必要です。ただし、YouTubeパートナープログラムなど、公式ガイドラインで例外的に許諾不要とされているケースもあります。
注目したい雨衣の代表曲
「お返事まだカナ💦❓おじさん構文😁❗️」
雨衣を一気に有名にした楽曲として、まず挙げたいのが吉本おじさんの「お返事まだカナ💦❓おじさん構文😁❗️」です。
2025年5月末に公開された楽曲で、雨衣の発売直後というタイミングもあり、大きな話題になりました。
雨衣の代表曲として現在でも非常に知名度が高く、2026年には雨衣の1st Official Album『アメノチパレード』にも収録されました。
最近は同じ吉本おじさんから、VTuber犬山たまきさんのVoiSona「玉姫」とのデュエット曲「マチアプリンセス」も公開され、注目を集めています。
ウニ
もう一つ注目したいのが、Adeliaeさんによる楽曲「ウニ」です。
こちらは「ボカコレ2025夏」のエキシビション参加作品として2025年8月21日に公開された楽曲で、雨衣が歌唱を担当しています。
「お返事まだカナ💦❓おじさん構文😁❗️」のようなネタ色の強い楽曲とはまた違い、雨衣の歌声そのものを楽しみたい人にもおすすめできる一曲です。
さらに、雨衣の公式アルバムには「アイアイ傘」「時雨学園中等部校歌」「雨色メモリーズ」「てんしかあくまか」「ストレートネック」など、さまざまなクリエイターによる楽曲全20曲が収録されています。
こうして見ると、雨衣は「おじさん構文だけのキャラクター」ではありません。
かわいらしい曲からコミカルな曲まで、さまざまなジャンルを歌えるボイスライブラリとして雨衣を歌唱に使用した楽曲が増えています。
雨衣は「しぐれういの声」を使った別キャラクター
雨衣をきっかけにVoiSonaを知った人は、「しぐれうい専用のソフトなのかな?」と思うかもしれません。
もちろん、そんなことはありません。
VoiSonaには現在、さまざまなソングボイスライブラリが用意されています。VTuberや歌い手、声優などの声をもとにしたライブラリも次々登場しています。
その中でも雨衣は、「有名VTuber・イラストレーターであるしぐれういの声をもとにしたキャラクター」という点が大きな特徴です。
「しぐれうい本人が歌っているの?」と思わせるほど声が似ている一方で、実際にはVoiSonaによって生成された歌声。
そして、その歌声から「おじさん構文」や「ウニ」のような個性的な楽曲が生まれています。
雨衣としぐれういは似ているようで、実は別の存在。
しぐれういの声をもとに生まれたバーチャルシンガーが「雨衣」
――そう覚えておけば、今後VoiSonaで雨衣の名前を見かけたときにも、より楽しめるのではないでしょうか。
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しぐれういさんもそうですが、最近ではVTuberも活動の場を選ばずいろいろなところで活躍していますね。最近ではなんとプロ野球の始球式にも登場したそうです。こちらの記事も見てみてください。



