みなさん、こんにちは。いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。
先日、Xでこんなニュースを見かけました。

このニュースでは、2026年7月29日付でナウルが国名を現地語名であるナオエロ共和国へ変更したと発表したとされています。

国名って変えられるの?
国名って変えられるのでしょうか。
今回は国名の変更について、ナオエロ共和国への国名変更の背景や国名変更によって生じる影響について説明していきます。
国名は変更できるのか
実は国名の変更は珍しいことではなく、歴史的にもよく起きている現象のようです。ナオエロ共和国以外にも国名を変更した国はありました。
国名変更の内容としては、①完全に別の国名へ変更(例:ペルシャ→イラン)、②植民地時代の名称から変更(例:ビルマ→ミャンマー)、③表記変更・正式名称変更(例:トルコ→Türkiye)、④国名の一部変更(例:マケドニア→北マケドニア)があります。

近年あったウクライナの首都のキーウの名称変更の場合は、「③表記変更・正式名称変更」なも。

今回のナオエロ共和国の場合はどうだったのかな?
参考資料:外務省、timestravel、2026 世界人口レビュー
ナウル共和国からナオエロ共和国へ国名変更の背景
ナウル共和国からナオエロ共和国へ国名を変更した一番の理由は、植民地時代からの脱却です。
ナウルという呼び方は本来の名前ではありませんでした。元々の現地語の呼び方はナオエロでしたが、外国語化の過程で現在のナウルという名称になったとされています。
背景①:本来の言語・文化を取り戻したい
ナオエロ共和国の政府は「自国の伝統・言語・アイデンティティを正しく反映したい」と説明しています。
背景②:植民地時代との決別
現在のナオエロ共和国(旧ナウル)は1888年にドイツ領となりました。その後、第一次世界大戦中にオーストラリアに占領され、第一次世界大戦後にはイギリス・オーストラリア・ニュージーランドの施政国として国際連盟の委任統治となりました。
ナオエロ共和国は長く外国からの支配を受けてきた国であり、ナウルという国名は植民地時代の名残と考えられています。
背景③:国民自身の意思で名前を決め直す
これまでの名前は国民の意思で決まったものではありませんでした。「自分たちで国の名前を選び直す=国家としての再スタート」という意味合いもあるのではないかと考えられます。
参考資料:AFP BB News

国名が変わると、今まで国名が書かれていたものは全て変更する必要があるのかな?
国名変更の影響
国名がナウル共和国からナオエロ共和国へ変わっても、国家としての中身は変わりません。しかし、国名が変更になることで影響を受けるものもあります。
身近に変わるもの(国民の生活に関わるもの)
主なものとしては
- パスポートの国名表記(Nauru → Naoero)
- 運転免許証、身分証
- 紙幣、硬貨の表記(※必要な場合)
- 政府の公式書類、法律文書
があります。ただし、これらは一斉に変更されるのではなく、更新のタイミングで徐々に切り替わっていくことが一般的なようです。
海外との関係があるもの
国名変更で最も影響が大きいのが国際社会です。
具体的に変わるものとしては
- 国連での正式名称
- 各国との外交文書、条約表記
- 大使館、領事館の名称
- 国際会議での表記(名札、資料など)
があります。これらのものは、世界中で新しい国名に統一されることになります。
国名コードとドメイン関連

「国名コード」とは世界の国や地域をアルファベットや数字で表すための共通のコードです。ISO 3166-1によって決められています。

ISOとは国際標準化機構(International Organization for Standardization)の略称で、世界共通のルールであるISO規格を定めている機関なも。
変わる可能性があるものとしては
- 国名コード(ISOの国名表記)
- インターネットの国別ドメイン(例:.nr)
- 航空コード・船舶登録
があります。
スポーツやブランドの表記

主に変わるものとしては
- オリンピックや国際大会での国名表示
- ユニフォームの国名表記
- 航空会社や観光PRの表記
があります。国旗はそのままでも、呼び名が変わるだけで印象は大きく変わります。
参考資料:LegalClarity 、ダイヤモンド・ビジョナリー、一般財団法人 日本品質保証機構、一般社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター

いろいろと影響があるみたいだけれど、国名って勝手に変えていいのかな?
国名変更の手続き
今回、ナウル共和国の議会は、「既に国民に認知されている伝統的な名前に戻すだけだ」と判断したために国民投票は行われませんでした。
しかし、一般的な流れとしては次のような手順で進みます。
国名変更を行う際には、まずその国の憲法や法律に国名がどのように規定されているかを確認する必要があります。
国名が憲法に明記されている場合は、憲法改正が必要となり、通常の法律改正よりも厳しい手続きが求められます。一方で、憲法に国名の記載がない場合は、法律や政令の改正のみで変更できるケースもあります。

①国会での審議・決議
国名変更は重要事項なので、国会での議論と採決が行われます。多くの国では、与野党を含めた合意形成が必要となります。
②国民投票
国民投票は必要な場合にのみ行われます。
③元首による公布と署名
最終的に大統領や国王などが署名をします。その後、法律として正式に公布されて初めて国内的に正式な国名となります。その後、国際社会への通知が行われます。
国名の変更については、国際機関が止めることはできず、国は自分の名前を自由に決められるとされています。
参考資料:LegalClarity 、ダイヤモンド・ビジョナリー
まとめ
国名の変更は国際機関が止めることができず、自由に国名を決められるとされています。
今回、ナウル共和国からナオエロ共和国へ国名を変更した背景には、植民地時代からの脱却がありました。
国名を変更した場合、国民の生活に身近な身分証や通貨の表記の変更から海外との関係のある外交文書や国際会議などの正式名称まで影響がありました。そのほかにも、国名コードやドメイン、スポーツやブランド関連の表記への影響もありました。
このように国名を変更する場合には国内外で影響があるため、国会での審議や必要に応じて国民投票が必要となりました。
今後もこのような国名変更の動きには注目していきたいですね。
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