台風シーズンが始まってから台風がいくつも発生しましたね。台風の影響でお休みの予定が変更になってしまったり、通勤・通学で大変な思いをした方もいらっしゃると思います。
特に近年の台風は、最初の予想通りに台風が進まないこともあり、対策をしにくいところがありますよね。
特に令和8年台風15号は、統計開始以来、初めて茨城県に上陸したことで話題になりました。今まで日本に上陸した台風のほとんどは、北上してから東へ進むという進路でした。しかし、今回は東ではなく西へ進みました。
※実際の令和8年台風15号の進路


なんとなく、台風は南から北へ進み、東に曲がるものだと思っていたけど…。
そもそも、台風の進路は南から北へ進み、東に曲がることが多いのでしょうか。
また、なぜ今回のような東ではなく西へ進む進路が生まれたのでしょうか。この記事では、台風の進路の基本から、令和8年台風15号が異例な動きをした理由までを説明していきます。
台風の進路に影響するもの
まずは、基本的な台風の進路について説明していきます。
台風情報を見ていると、ほとんどの台風が南から北へ進み、東に曲がるような進路になっているように見えます。このような進路を進むのには4つのことが影響しているからです。
①地球の自転
台風は地球の自転の影響で北~北西へ向かう性質を持っています。
「気象庁 台風とは」から引用
台風が発生すると北上するのは、地球の自転の影響があります。
②太平洋高気圧
夏期を中心に強まる高気圧で、その中心はハワイ諸島の北の東太平洋にある。
「気象庁 気圧配置 気圧・高気圧・低気圧に関する用語」から引用

台風は太平洋高気圧のまわりを北上します。台風が北上する理由の一つが、太平洋高気圧の存在です。

テレビで見る進路予想図では右側にある高気圧なもな。
③偏東風
地球の周りを東から西へ向かってふいている風のことです。
「気象庁 はれるんライブラリー」から引用
熱帯で発生した台風は「偏東風」(低緯度地帯でほぼ常に東から西に向かって吹いている風)やコリオリカの効果によって西から北西の方向へ時速20㎞程度で進みます。
「中国地方整備局」から引用
コリオリの力とは、地球の自転による見かけの力(慣性力)です。
「気象予報士アカデミー」から引用


地球の自転の影響で台風は進行方向が少し右に曲がり、北西方向へ進むように見えるなも
台風発生後は、地球の自転や太平洋高気圧の影響で北上しながらも、偏東風の影響で西へ進んで行きます。
④偏西風
偏西風とは、地球の周りを西から東へ向かってふいている風のことです。地上ではなく、上空で観測されます。
「気象庁 はれるんライブラリー」から引用
台風が発生して北上すると、偏西風にのって東へ進路を変えます。これが、南から北に進んだあとに東へ曲がる理由です。
また、台風は上空の風の強さや太平洋高気圧の位置で進路を変えるので、影響を季節ごとに典型的なコースが変わります。6月~7月は日本の南や西側を通ることが多く、しだいに東よりの進路になり、10月には日本の東側を通ることが多くなります。
参考資料:気象庁 台風とは、気象庁 気圧配置 気圧・高気圧・低気圧に関する用語、気象庁 はれるんライブラリー、中国地方整備局、気象予報士アカデミー

太平洋高気圧や風の影響で台風の進路は似たような進路を進んでいたのに、どうして令和8年台風15号は異例の進路だったのかな。
なぜ令和8年台風15号は異例の進路だったのか
令和8年台風15号は北上後、西寄りに転向し、西進しました。通常は北上したあと東へ曲がるので、この動きが異例とされました。

なぜこんな進路になったのか
① 太平洋高気圧の位置がズレていた
今回の台風15号が異例の進路をとった最大の原因は、高気圧の位置です。
通常、台風は太平洋高気圧の外側を回るように移動するため、結果的に西から東へ進むことが多いです。しかし、令和8年台風15号のときは、この高気圧が通常よりも北に位置していました。その結果、台風は東へ進めず、東から西へ押し戻されるような動きになりました。
②偏西風に乗れなかった
通常、台風は北上すると偏西風に乗って東へ進みます。しかし、今回の令和8年台風15号は、偏西風の影響を十分に受けることができませんでした。
専門家の解説では、オホーツクの冷たい高気圧が停滞していた影響で、台風が偏西風に乗って北上するという通常の流れが崩れたとされています 。その結果、台風は東へ曲がることができず、周囲の気圧配置に従って西寄りへ進むという珍しい動きを見せました。

令和8年台風15号は、通常とは逆に東から西へ進んだから「逆走台風」とも呼ばれたなも。

台風が逆走すると何か問題があるのかな?
通常とは逆に東から西へ進んだ令和8年台風15号は、気象の影響もこれまでと異なる形で現れると指摘されていました。
例えば、東北の太平洋側では大雨のリスクが高まると指摘されました 。実際に、福島県いわき市や石川町などで観測史上最大の雨量を記録するなどの大雨による被害が発生しました。通常とは逆向きの、海からの暖かく湿った風が陸地の山にぶつかることで猛烈な雨雲が次々と発生することが原因と説明されました。
参考資料:FNNプライムオンライン 長野放送、FNNプライムオンライン 富山テレビ、TBS NEWS DIG、tenki.jp
まとめ
台風は主に地球の自転、太平洋高気圧、偏東風、偏西風の影響によって南から北へ進み、東へ曲がる進路になっていました。
令和8年台風15号が異例の進路になったのは、高気圧の位置が普段よりも北側にあったことと偏西風に乗れなかったことが原因でした。台風が異例の進路になることで、気象の影響もこれまでと異なる形で現れると指摘されていました。
まだ台風シーズンが続きます。台風が発生したらテレビやスマホなどで情報を確認して、早め早めの対策をしたいですね。
台風についてもう一つ
台風の進路についての説明は終わりになります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
でも、もう一つ言いたいことがあるんです。
台風の〇〇号ってどうやって決まるか知っていますか。
その答えは、こちらの記事に書いてあります。


