十勝岳が噴火。夏山登山前に確認したいこと

障がいコラム

7月22日のお昼ごろ、十勝岳噴火のニュースが速報で流れてきました。

【映像】十勝岳噴火の瞬間 ごく小規模…噴火警戒レベル「2」を継続 噴石に警戒呼びかけ(2026年7月22日掲載)|STV NEWS NNN
札幌管区気象台は、7月22日午前11時すぎに十勝岳が噴火したと発表しました。

速報によると、札幌管区気象台が7月22日午前11時7分に十勝岳が噴火したと発表しました。十勝岳は2026年3月から火山活動が活発化していたようです。そのため、2026年6月には噴火警戒レベルが2へ引き上げられました。速報が流れた時点では、噴火警戒レベルは2が継続となりました。

「噴火警戒レベル」って聞いたことあるけれど、よく分からないなぁ。

噴火警戒レベルについては、台風で聞く大雨の警戒レベルや土砂災害の警戒レベルよりもなじみのない方もいるかもしれません。

そこで、今回は噴火警戒レベルについて説明します。そして、夏山登山シーズンにもなります。今回の噴火を受けて、夏山登山を予定している方は事前の情報確認や準備の重要性を改めて意識する必要があります。

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「噴火警戒レベル」とは

生活の中で活火山が身近でない方は普段「噴火警戒レベル」について聞くことは少ないのではないでしょうか。過去には、2021年の阿蘇山(熊本県)の噴火や2022年の桜島(鹿児島県)の噴火のときにも発表されました。

噴火警戒レベルについて気象庁のホームページでは

噴火警戒レベルとは、火山活動の状況に応じて、「警戒が必要な範囲」と防災機関や住民等の「とるべき防災対応」を、5段階に区分して発表する指標のことです。

と定義されています。

「警戒が必要な範囲」と「とるべき防災対策」を5段階で区分したものが以下の表になります。

レベル防災対策火山の状況警戒が必要な範囲
レベル1活火山であることに留意火山活動は静穏火口内など
レベル2火口周辺規制火口周辺に影響する噴火の可能性火口周辺
レベル3入山規制火口周辺を超えて影響する噴火の可能性居住地域近くまで
レベル4高齢者等避難居住地域に影響する噴火の可能性居住地域まで
レベル5避難大規模噴火が発生、または切迫居住地域まで

レベルは5段階で、数字が大きいほど危険度が高くなります。また、レベル1から順番にレベルが上がるとは限らず、レベルが急に上がることもあります。

また、各山ごとにも細かく噴火警戒レベルの範囲があります。例えばレベル2では火口周辺が立入禁止になりますが、登山ルートによっては通行可能な場合もあります。一方、レベル3になると登山自体が禁止されるケースが多くなります。

急に警戒レベルが上がる可能性があるなもな。

参考資料:気象庁

夏休みに登山に行く予定なんだけれど、どうしたらいいかな?

火山への登山について

夏休みシーズンになり、夏山登山を考えている方もいるのでしょうか。知らずに登っていたけれど、実は火山だったということもあるようです

登山を考えている方は、まず、自分が予定している登山で登る山が火山なのかを確認する必要があります。

登山予定の山が噴火警戒レベルが運用されている火山かどうかは、気象庁(クリックすると気象庁のホームページへ移動します)のホームページから確認できます。

また、今回の十勝岳の噴火のように警戒レベル2であっても噴火は起こるため、『レベルが低い=安全』とは言い切れない点に注意が必要です。そのため、事前の情報確認と準備が必要になります。火山では、通常の登山と異なり、火山ガスや噴石、火山灰といった特有の危険があります。特にガスは目に見えず、風向きによっては急に濃度が上がることもあるため注意が必要です。

登山前の準備

火山へ登山予定の場合には、事前の準備も大切です。

火山へ登るときに持って行くもの

@画像はChatGPTで作成
  • 地図
  • 雨具
  • ヘルメット
  • ヘッドランプ
  • ゴーグル
  • 防塵用マスク
  • スポーツドリンク・非常食(おにぎりやチョコレートなど)
  • 救急用品(絆創膏、包帯、ガーゼなど)
  • スマートフォンや携帯電話
  • モバイルバッテリー

特にヘルメットやゴーグル、防塵マスクは火山特有の装備であり、噴石や火山灰から身を守るために重要です。通常の登山では省略されることもありますが、火山では必須装備と考えておきましょう。

上記以外にも登山の一般的な持ち物として

  • 登山靴
  • ザック
  • 防寒着
  • 手袋
  • サングラス
  • 帽子
  • 腕時計
  • タオル
  • 登山計画書
  • コンパス
  • 筆記用具
  • ティッシュ
  • ゴミ袋
  • お金
  • 行動食
  • 飲料

が必要となります。

火山情報の確認をする

火山へ登る前に必ず確認し、必要があれば登山計画の変更をしてください。気象庁(クリックすると気象庁のホームページへ移動します)のホームページから確認することができます。

登山届、登山計画書の提出

もし火山が噴火したときには、この登山届や登山計画書をもとに救助活動が行われます。

登山届は登山口や警察署への提出以外にも、オンライン申請ができるなも。

参考資料:YAMAHACK 火山登山についてYAMAHACK 登山の持ち物について火山への登山のしおり

登山中に噴火したら

@画像はChatGPTで作成

火山の登山中に噴火に遭遇してしまった場合に特に重要なのは、最初に身の安全を確保することです。噴石の危険があるため、まずは岩陰や避難小屋に入り、頭を守る行動を最優先にしてください。そして、次の行動をとることが大切です。

噴火している場所を確認する

噴火している場所から離れるために、まずはどこで噴火しているのかを確認します。

風下を避ける

風下にいると火山灰や火山ガスが流れてくるので、なるべく風下からは離れてください。また、ガスは低地に溜まりやすいため注意が必要です。

溶岩や火砕流から離れる

溶岩や火砕流が発生した場合には、横方向へ避難します。

マスクやタオルで口を覆い、ゴーグルをつける

火山灰や火山ガスを吸わないようにするためにマスクやタオルで口を覆い、目への刺激も防ぐためにゴーグルをつけます。

ザックやヘルメットで頭を守る

噴石が飛んできて頭をケガする恐れがあるので、ヘルメットをかぶります。ヘルメットがない場合には、ザックを頭の上にのせて頭を守ります。

避難できる場所へ移動する

避難小屋や山小屋が近くにある場合には、小屋へ避難します。近くに避難小屋や山小屋がない場合には、大きな岩の陰に隠れます。

救助要請をする

身の安全を確保できたら、スマートフォンや携帯電話で救助要請をします。

もし登山中に火山が噴火したら、絶対にあわててしまうなも。

でも、パニックにならないように心がけたいなも。

参考資料:YAMAHACK 火山登山について火山への登山のしおり

まとめ

噴火警戒レベルとは、「警戒が必要な範囲」と「とるべき防災対応」を5段階に区分して発表する指標のことでした。

また登山をするときには、登山予定の山が噴火警戒レベルが運用されている火山なのかを確認しておきましょう。

登山予定の山が火山であった場合、現在噴火警戒レベルが発表されているのかを確認する必要があります。登山をしても問題ない状況であっても、入山前には確認する必要があります。

そして、登山中に火山が噴火した場合には、ヘルメットやゴーグルなどで身を守りながら安全な場所へ避難することが大切でした。

きちんと準備をして、夏山登山を楽しんでください。

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