先日、速報でサイバー攻撃のニュースが流れてきました。

このニュースでは15歳の少年がChatGPTでプログラムを作成し、アニメや特撮作品を配信する「バンダイチャンネル」に対してサイバー攻撃を繰り返していたと伝えています。

サイバー攻撃は企業の話で、私たちには関係ないんじゃない?

「自分には関係ない」なんて甘いなも。
このニュースを見て、「サイバー攻撃は企業の話で、自分には関係ない」と感じた方もいるかもしれません。しかし、実際には、攻撃の多くが無差別に行われており、誰もが被害者になる可能性を持っています。企業だけではなく、個人でインターネットを利用しているときにもリスクがあるのです。
こうした状況の中で重要なのは、「正しく知り、備えること」です。この記事では、サイバー攻撃とは何か、個人でインターネットを利用するときに遭遇しやすいサイバー攻撃の種類と対策について解説していきます。
サイバー攻撃とは何か
サイバー攻撃とは、コンピュータやネットワークシステムに対して、不正なアクセスやデータの窃盗、改ざん、破壊などを試みる行為全般を指します。

コンピュータやネットワークシステムに対しての不正行為だから、企業も個人も関係なくサイバー攻撃の対象となる可能性があるんだね。

そうなも。
サイバー攻撃には多くの種類があるなも。
サイバー攻撃の種類とその対策
サイバー攻撃の種類はたくさんありますが、ここでは個人でインターネットを利用しているときに狙われやすいサイバー攻撃の種類とその対策について説明していきます。
フィッシング詐欺(だましメール)
フィッシング詐欺とは、実在する企業(銀行・通販サイト・クレジットカード会社など)を装い、偽のメールやSMSを送りつけて、個人情報をだまし取るサイバー攻撃の一種です。
フィッシング詐欺の主な手口
フィッシング詐欺は、次のような流れで行われることが一般的です。
① 本物そっくりのメールやSMSが届く
「アカウントが停止されます」「不正利用が確認されました」など、不安をあおる内容が多い
② メール内のリンクをクリックさせる
公式サイトに似せた“偽サイト”へ誘導される
③ IDやパスワードを入力させる
入力した情報はそのまま攻撃者に送られる
④ アカウントを乗っ取られる
ネットバンキングやショッピングサイトなどで不正利用される
よくあるフィッシング詐欺の例
- 銀行を装い「不正アクセスがありました」と通知
- 宅配業者を装い「再配達はこちら」とリンクを送る
- クレジットカード会社を装い「利用確認をお願いします」と誘導
- 大手通販サイトを装い「支払い情報を更新してください」と案内
今すぐできる対策
① メールのリンクは直接開かない
→ 公式サイトはブックマークや検索からアクセスする
② パスワードを使い回さない
→ 一つ漏れるとすべてのサービスが危険になる
③ 二段階認証を設定する
→ 万が一パスワードが漏れても防げる
④ 不審なメールは無視・削除
→ 「怪しい」と思った時点で触らないのが最も安全
⑤ セキュリティソフトや迷惑メール対策を活用
→ 自動で危険をブロックしてくれる

参考資料:国民のためのサイバーセキュリティサイト
パスワードの不正ログイン
パスワードの不正ログインとは、第三者があなたのIDやパスワードを入手し、本人になりすましてアカウントにログインするサイバー攻撃のことです。一度ログインされてしまうと、個人情報の閲覧や変更、勝手な購入、さらには知人への詐欺メッセージ送信など、被害が一気に広がるのが特徴です。
主な攻撃の手口
① リスト型攻撃(使い回し狙い)
他のサービスから流出したID・パスワードの組み合わせを使い、別のサイトでもログインを試みる手口。
→ パスワードを使い回していると非常に危険
② 総当たり攻撃(ブルートフォース攻撃)
考えられるパスワードを機械的に何度も試す方法。
→ 短くて単純なパスワードはすぐ突破される
③ フィッシング詐欺
偽サイトに誘導して、自分でパスワードを入力させる手口。
→ 見た目が本物そっくりで気づきにくい
④ マルウェア(キーロガー)
キーボード入力を記録するウイルスで、パスワードを盗み取る
→ 不審なアプリやファイルから感染することが多い
今すぐできる対策
① パスワードを使い回さない
→ 1つ漏れるとすべてのアカウントが危険になる
② 長くて複雑なパスワードにする
→ 「8文字以上+英数字+記号」を組み合わせる
例:Taro!2026#Safe など
③ 二段階認証(2FA)を設定する
→ パスワード+認証コードで防御力が大幅アップ
④ パスワード管理ツールを使う
→ 覚える必要がなくなり、安全に管理できる
⑤ 不審なメールやリンクを開かない
→ フィッシング対策として非常に重要
⑥ パスワードは漏洩の疑いがある場合のみ変更
→ 短期間変更は逆に弱いパスワードを生みやすい

参考資料:独立行政法人 情報処理推進機構、国民のためのサイバーセキュリティサイト
マルウェア感染(ウイルス感染)
マルウェアとは、「悪意のあるソフトウェア(malicious software)」の略で、パソコンやスマートフォンに不正に入り込み、情報を盗んだり、勝手に操作したりするプログラムの総称です。
マルウェア感染とは、このような危険なプログラムが知らないうちに端末に入り込み、正常に動かなくなったり、個人情報が外部に送られたりする状態を指します。
どのように感染するのか(主な経路)
① メールの添付ファイルを開く
→ 「請求書」「重要なお知らせ」などを装っている
② 偽サイトや広告をクリックする
→ ダウンロードを促されるケースが多い
③ 非公式サイトからアプリを入れる
→ 無料ソフトに見せかけたウイルス
④ USBメモリなど外部機器を接続する
→ 他の端末から感染が広がることもある
今すぐできる対策
① セキュリティソフトを導入する
→ ウイルスの検知・ブロックができる
② OSやアプリを常に最新にする
→ 古いバージョンの弱点を狙われるのを防ぐ
③ 不審なメールや添付ファイルを開かない
→ 「知らない人+急ぎの内容」は特に注意
④ 公式サイト・公式ストアのみ利用する
→ 非公式のダウンロードは危険
⑤ 定期的にバックアップを取る
→ 万が一のときにデータを守れる

参考資料:国民のためのサイバーセキュリティサイト
公共Wi-Fiの盗み見(盗聴)
公共Wi-Fiの盗み見とは、カフェや駅、空港などで提供されているフリーWi-Fiを利用したときに、通信内容(ID・パスワード・個人情報など)を第三者に盗み見られてしまうサイバー攻撃のことです。
危険なWi-Fiの特徴
- パスワードなしで接続できる
- ネットワーク名が似ている(例:Cafe_Free_WiFi と Cafe_Free_WiFi_2)
- 提供元が不明(誰が設置したか分からない)
「無料で便利」な反面、セキュリティが弱いケースも多い点に注意が必要です。
今すぐできる対策
① 重要な操作はしない
→ ネットバンキングや買い物は避ける
② HTTPS(鍵マーク)を確認する
→ 通信が暗号化されているかチェック
③ VPNを利用する
→ 通信を暗号化して盗み見を防ぐ
④ 自動接続をオフにする
→ 勝手に危険なWi-Fiに接続されるのを防ぐ
⑤ 公式のWi-Fiか確認する
→ 店内掲示や公式サイトでネットワーク名をチェック

参考資料:NTT西日本株式会社
まとめ
今回は個人に起こる可能性のあるサイバー攻撃の種類と対策について説明していきました。
今回紹介したように、サイバー攻撃は決して特別な人だけが狙われるものではありません。むしろ、日常的にインターネットを利用している私たち一人ひとりが、常にリスクにさらされています。
また、ニュースで報道されたように、近年では生成AIなどの技術を使って初歩的な攻撃のハードルが下がっているとも言われています。
だからこそ重要なのは、難しい知識よりも基本的な対策です。きちんと対策して、安全にインターネットを利用しましょう。
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