今回は、リニア中央新幹線の静岡工区をめぐるニュースについてのお話です。
2026年7月7日、静岡県の鈴木康友知事は県議会の全員協議会で、リニア中央新幹線静岡工区の着工を容認する考えを正式に表明しました。
このニュースを見たとき「川勝前知事のときはあれだけ慎重だったのに、なぜ鈴木知事のもとで容認判断が示されたの?」と感じた人もいるかもしれません。
ただ、今回の件は「知事が変わったから急にすべてOKになった」と見るよりも、これまで続いてきた大井川の水資源や南アルプスの自然環境をめぐる対話が一区切りし、そのうえで鈴木知事が判断を示した、と整理する方が公表されている内容に近そうです。
この記事では、リニア静岡工区の着工容認で何が決まったのか、川勝前知事はなぜ慎重だったのか、そして鈴木知事は何を理由に容認判断を示したのかを、できるだけ公表されている内容に沿って整理していきます。
本記事はこちらのニュースを参考に作成されています。
リニア静岡工区の着工容認とは?まず何が決まったのか
今回大きく報じられたのは、鈴木康友知事がリニア中央新幹線の静岡工区について、着工を容認する考えを正式に表明したことです。
報道によると鈴木知事は県自然環境保全条例に基づき、リニア中央新幹線工事に係る自然環境保全協定を事業者であるJR東海と締結する方針を表明した、とされています。

リニア工事が遂に着工するなも?地元の人たちは大丈夫なも?

JR東海は2026年5月26日から6月22日にかけて、リニア静岡工区に関する説明会を22回開催したなも。
参加した人からは「水資源、トンネル発生土及び生物多様性に関する自然環境保全措置について、十分な対応」「不安はあるけど、これだけの対応をしてくれることがわかった」って評価をもらえたみたいなも!
さらに、説明は一般の住民向けだけでなく、着工にあたっての争点になっていた大井川の水を利用する地域や関係自治体にも行われています。
鈴木知事の説明では、JR東海は2026年4月から5月にかけて、今後行う自然環境保全措置などを、大井川利水関係協議会や関係市町長等連絡会議で報告したとのこと。
そして、大井川流域10市町の首長や静岡市長に説明し、了承を得たとされています。
リニア静岡工区では、大井川の水資源への影響が大きな争点になってきました。
そのため、流域自治体や利水関係者への説明が行われたことも、鈴木知事が「協定を結べる段階に来た」と判断する材料の一つになったと見られます。

川勝前知事はなぜリニアに慎重だった?大井川の水資源と南アルプスの環境
では、川勝前知事はなぜリニア静岡工区に対して慎重な姿勢を取り続けていたのでしょうか。
特に大きな論点になってきたのが、上記でも触れた大井川の水資源への影響です。
川勝前知事自身も退任会見で、4期目の大きな公約として「南アルプスの自然環境の保全」と「水資源の確保」そしてリニア工事との両立を挙げていました。
川勝前知事の姿勢は単に「リニアに慎重」なだけでなく、大井川の水資源や南アルプスの自然環境への影響をどう抑えるのか、という点を強く重視していたと見れそうです。

資源や環境は守らなきゃいけないけど、リニア両立させたい…難しい問題なもね~…。

それでも、時間をかけた対話を経て、着工容認の判断が示されたなも。これからも水資源や環境への影響を確認していくことが大事なもね。
大井川の水資源問題はどう整理された?
リニア静岡工区で大きな争点となってきたのが、大井川の水資源への影響です。
JR東海公式ページでは静岡工区の工事にあたって、地域の不安を受け止めながら、大井川の水資源と南アルプスの環境保全に取り組むと説明されています。
特に注目されているのが、トンネル工事で発生する湧き水への対応。JR東海は、静岡県内で発生したトンネル内の湧き水について、「導水路トンネル」を建設し、自然流下やポンプアップによって、原則としてすべて大井川に戻す方針を示しています。
一方で山梨・静岡県境付近の断層帯を掘削する際には、安全確保のため山梨県側から掘削する期間があり、その間は例外的に一部のトンネル湧水が山梨県側に流れ出るとされています。JR東海は、この期間を約10カ月と想定しています。

更に、この県外流出への対応として公式ページで示されているのが「田代ダム案」です。山梨県側へ流出するトンネル湧水と同じ量だけ、田代ダムで発電用の取水を抑えることで、その分の水を大井川に還元する方針とされています。

JR東海は、トンネル掘削にあたって突発湧水などの不測の事態が生じる可能性も認識しているとのこと。
そのうえで、工事前、工事中、工事完了後も、川の水、地下水、トンネル内の湧き水の量や水質などを継続的にモニタリングすると説明しています。

着工に当たっては、十分安全や環境、地域の人たちに配慮して欲しいなもね。

JR東海は地域の不安を受け止めて、水資源や環境保全に取り組むと説明しているなも。これから実際にどう進められるかも大事なもね。
リニア開業はいつ?静岡工区は完成まで10年以上かかる可能性も
今回、着工容認が報じられましたが、リニアがすぐに開業するわけではありません。
報道記事では、JR東海が静岡工区の完成までに10年以上かかる可能性があるとしており、仮に2026年内に着工したとしても、品川〜名古屋間の開業は2036年以降となる見通しだと報じています。
つまり今回のニュースは「リニアにもうすぐ乗れる!」という話ではなく、長く止まっていた静岡工区が、着工に向けて大きく前に進んだという段階です。

じゅ、10年っ!?凄い時間がかかるなも!?

あくまでも現時点の見通しだから、工事の進み方や安全性の確認によって変わる可能性があるなもね。
まとめ:リニア静岡工区の容認はゴールではなく新たな確認段階へ
今回のリニア静岡工区の着工容認は、長く続いてきた静岡県とJR東海の対話にとって、大きな節目となるニュースです。
今回、着工容認の判断は示されましたが、リニアがすぐに開業するわけではありません。
静岡工区の完成には10年以上かかる可能性もあり、正確にいつ、というのは決まっていない状況。
今回の容認はゴールではなく、これから工事を進める中で、水資源や自然環境への影響をしっかり確認していく新たな段階に入ったと考えるのがよさそうです。
今後も、JR東海や静岡県がどのように説明を続け、どのように環境保全措置やモニタリングを行っていくのか、引き続き注目していきたいですね。
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