ボカロで見る!いろんな「ハロウィン」

障がいコラム

10月になると、街のあちこちでカボチャやオバケの飾りを見かけるようになります。

そして、日本のハロウィンといえば……やっぱり「仮装」でしょうか。

特に東京・池袋では毎年大規模なコスプレイベントが開催されています。2026年の「池袋ハロウィンコスプレフェス」は10月31日・11月1日に開催され、前日の30日には「池ハロナイト」も行われます。コスプレパレードやステージなど、まさに「仮装して楽しむお祭り」といったイベントです。

こうして見ると、最近の日本では「ハロウィン=仮装してみんなで盛り上がる日」というイメージがかなり強くなっているように思えます。

でも、ハロウィンって、そもそも何のお祭りなのでしょうか?

そして、ハロウィンには「楽しい」以外にも、いろいろな顔があります。

今回は、そんな「いろんな「ハロウィン」」を、ボカロ曲を例にしながら見てみましょう。

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そもそもハロウィンって何?

ハロウィンは、毎年10月31日に行われる行事です。

「Trick or Treat!(トリック・オア・トリート!)」と言いながら子どもたちが家を訪ね、お菓子をもらう風景は、ハロウィンの定番として知られています。

直訳すれば「いたずらか、ごちそうか」。

つまり、「お菓子をくれないと、いたずらしちゃうぞ!」という意味です。

仮装やカボチャをくり抜いた「ジャック・オ・ランタン」も、すっかりおなじみですね。

ハロウィンの起源には、古代ケルトの「サウィン(Samhain)」という祭りが関係しているとされています。サウィンは夏の終わり、収穫期の終わりを祝う行事で、後にキリスト教の諸聖人の日の前夜である「All Hallows’ Eve」と結びつき、現在の「Halloween」という名前につながったと説明されています。

もちろん、現在のハロウィンが古代の祭りをそのまま受け継いでいるわけではありません。

長い時間の中でさまざまな文化が混ざり合い、現在の「仮装して、お菓子をもらって、オバケを楽しむハロウィン」へと変化していったのです。

つまりハロウィンは、最初から「仮装パーティー」だったわけではないんですね。

では、ここからは現代のハロウィンを、ボカロ曲と一緒に見ていきましょう。

① お祭りとして楽しむ、ポップなハロウィン

まずは、ハロウィンの「楽しい」「お祭り」という側面。

これにぴったりなのが、Junkyさんの「Happy Halloween」です。

2014年10月10日に公開された、鏡音リン歌唱の楽曲。タイトルからして、これ以上ないほどハロウィンです。

歌詞にも「Trick or Treat」やお菓子、夜更かしなど、ハロウィンらしいモチーフが登場します。

お菓子をもらって、夜まで遊んで、みんなで楽しむ。

「怖い夜」というより、一年に一度の特別なお祭りという感じです。

現在の日本で広まっている「仮装してハロウィンを楽しむ」というイメージにも、かなり近いのではないでしょうか。

ハロウィンだから、ちょっとだけ夜更かししてもいい。

ハロウィンだから、普段とは違う格好をしてもいい。

そんなワクワク感が詰まった曲です。

② 妖しくて、ちょっと大人っぽいハロウィン

ところが、ハロウィンにはもっと妖しい顔もあります。

そこで聴きたいのが、前線さんの「Tick-Trick」。

2022年に公開された、可不が歌う楽曲で、ハロウィンをモチーフにしています。

「Happy Halloween」が昼間から楽しめそうなポップなハロウィンだとしたら、「Tick-Trick」は夜のハロウィンという感じ。

軽快に踊れそうな音楽なのに、どこか怪しい。

楽しいパーティーのはずなのに、何かが起こりそう。

そんな「明るさ」と「不穏さ」が同居しています。

ハロウィンには、夜の街や月明かり、オバケといった「夜ならでは」のイメージもあります。

そう考えると、ハロウィンには「お祭り」だけでなく、夜だからこその妖しさもあります。

「Tick-Trick」は、そんなハロウィンの一面を楽しめる一曲です。

③ やっぱり不気味なハロウィンもある

そして、ハロウィンといえば忘れてはいけないのが「怖さ」。

ここで登場するのが、ハチさんの「Mrs.Pumpkinの滑稽な夢」です。

2009年10月12日にニコニコ動画へ投稿された、初音ミク歌唱の楽曲。

こちらも「Happy Halloween」とはかなり雰囲気が違います。

華やかなお祭りというより、怪しい夜。

カボチャや道化師を思わせるモチーフと、どこか幻想的で不気味な雰囲気。

聴いていると、「ハロウィンってこういう怖さもあるよね」と思わせられます。

ハロウィンでは、オバケや魔女、怪物など、普段なら怖い存在が主役になります。

でも、ハロウィンの日だけは、それらを「怖がる」のではなく、仮装したり、飾ったり、音楽にしたりして楽しんでしまう。

そう考えると、ハロウィンの「怖さ」は、単純なホラーとは少し違うのかもしれません。

怖いものを、みんなで楽しんでしまう。

それもハロウィンの面白いところです。

ハロウィンテーマじゃないけどこんな曲も

まずはDECO*27さんの「ヴァンパイア」。

ハロウィンをテーマにした曲ではありませんが、オバケや魔女などの仮装と並べてみると、「ヴァンパイア」というモチーフはよく似合います。

「ヴァンパイア」がポップな吸血鬼だとしたら、こちらはゴシックな吸血鬼。ひとしずくPとやま△さんの「Vampire’s ∞ pathoS」。

ゴシックな世界観は、ハロウィンの雰囲気とも相性がよさそうです。

まとめ:ハロウィンには、いろんな顔がある

「ハロウィン」と聞くと、仮装やお菓子、カボチャ、オバケ……。

いろいろなものが思い浮かびます。

日本では池袋の「池ハロ」のように、コスプレイベントとして大規模に楽しむ文化も定着しています。2026年の池ハロでも、コスプレパレードやステージ、さまざまな企画が予定されています。

でも、ハロウィンにはそれだけではありません。

「Happy Halloween」のような、明るく楽しいお祭りとしてのハロウィン。

「Tick-Trick」のような、夜の妖しくて不思議なハロウィン。

「Mrs.Pumpkinの滑稽な夢」のような、不気味で幻想的なハロウィン。

こうしてボカロ曲を並べてみると、同じ「ハロウィン」というテーマでも、ずいぶん違った世界が見えてきます。

今年の10月は、ただ「仮装して盛り上がる」だけではなく、

自分にとっての「ハロウィンっぽい曲」を探してみる。

そんな楽しみ方をしてみても面白いかもしれません。

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