アンダーパスのエアー遮断機とは何か?車が水没したときの対処方法も解説

障がいコラム

線状降水帯の発生や台風による大雨が増え、各地でアンダーパスの冠水事故が相次いでいます。アンダーパスは周囲より低い構造のため水が集まりやすく、短時間で危険な状態になるのが特徴です。また、見た目では浅く見えることがあります。しかし実際には水深が深く、車が立ち往生してしまうケースも少なくありません。

なかなかアンダーパスの冠水事故がなくならないなか、アンダーパスにエアー遮断機の導入が進められています。

車の水没を防げ!アンダーパスを20秒で自動封鎖「エアー遮断機」バー 相次ぐ豪雨災害に問い合わせ増加 | TBS NEWS DIG (1ページ)
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エアー遮断機は、線路の遮断機と同じように物理的に車の進入を防ぐことができます。

この記事では、今導入が進められているエアー遮断機とは何か、そして、もし車が水没して動かなくなった場合にはどうしたらいいのかを解説していきます。

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エアー遮断機とは何か

@TBS NEWS DIG

エアー遮断機とは、アンダーパスが冠水した際に車の進入を物理的に防ぐ装置です。

道路に設置されたセンサーが15㎝の水位を感知すると、道路脇に設置された箱から空気で膨らむバルーンが飛び出します。そして、線路の遮断機のように車の進入を防ぎます。約20秒で通行止めの状態になります。

今まで設置されていた看板による注意喚起とは違い、実際に道路を塞ぐことで強制的に通行を止めるのが特徴です。また、バルーンは柔らかい素材でできており、万が一接触しても車へのダメージが少ない設計になっています。

さらに、停電時でも動作できるようバッテリーを備えているものもあり、災害時でも機能する仕組みが整えられています。

センサーの水位が15㎝なのは、15㎝浸水すると車が影響を受け始めるからなも。

参考資料:TBS NEWS DIG①静岡県公式サイト

なぜエアー遮断機の導入が進んでいるのか

エアー遮断機の導入が進んでいる背景には、従来の対策の限界があります。

アンダーパスでは、地面が周囲より低くなっているため雨が降ると短時間で水がたまります。冠水の進行は数分から十数分で急激に進むこともあります。

そのため、これまでアンダーパスでは看板や電光表示によって注意喚起が行われてきました。しかし、豪雨時は視界が悪くなり、ドライバーがそれらを見落としてしまうケースが多くありました。その結果、「気づいたときにはすでに遅い」という事故が発生していたのです。

一方でエアー遮断機は、ドライバーの判断に頼るのではなく、物理的に進入を止めることができます。そのため、看板の見落としが原因でアンダーパスへ進入して車が冠水してしまうという事故を防ぐことができます。

アンダーパスにエアー遮断機が設置されれば安心だね。

過信は禁物なも。

エアー遮断機は物理的な車の進入を防ぐことができますが、問題点もあります。

実際に、水がたまるスピードの方が早く、エアー遮断機作動前に車が進入してしまったケースも報告されています。

エアー遮断機が下りていないから「まだ大丈夫」だと思ってアンダーパスへ進入した場合、車が冠水してしまい、動かなくなってしまうこともあります。もし、車が冠水して動かなくなった場合にはどうしたらいいのか確認していきましょう。

参考資料:TBS NEWS DIG②

アンダーパスで車が動かなくなった場合の対処法

@画像はChatGPTで作成

JAFによると、「車が浸水して動かなくなったら①すぐ止める → ②エンジン切る → ③すぐに脱出 → ④避難してください」とのことです。

① すぐに車を止める

冠水に気づいたら、無理に進まず停止します。エンジンに水が入ると、突然停止する可能性があります。

② エンジンを切る

感電や故障リスクを避けるため、エンジンを停止します。エンジンに水が入った状態で再始動すると、内部が破損し修理不能になる可能性があります。

③ すぐに脱出する

水が増える前に車外へ出ることが重要です。シートベルトを外して、ドアまたは窓から外へ出ます。

水位が上がると、水圧でドアが開かなくなるので早い判断が大切です。

ドアが開かない場合

ドアが開かない場合には窓を開けます。もし、窓も開かない場合はガラスを割って脱出します。

車の窓ガラスを割るハンマーを備えておくといいなも。

ハンマーの種類や窓の割り方については、この記事の一番下にハンマーについての記事を紹介しているので読んでほしいなも。

④ 避難する

片足を浸けて水深を確認しながら、来た方向へ戻ります。マンホールのふたが外れていたり蓋のない側溝に気が付けないこともあるので、一歩ずつ確かめながら進みましょう。

水没してしまった車はどうしたらいいの?

車から脱出したあと、安全な場所へ避難したら警察へ連絡しましょう。アンダーパスに車が残っていると、後続車の事故につながる可能性があります。

また、水没してしまった車はエンジンをかけ直さないようにしましょう。再始動することで修理不可能になってしまうほどの故障を起こしてしまう可能性があります。車を動かす場合には、ロードサービスを利用してください。

参考資料:長野県警公式サイトJAF公式サイトサンエスエンジニアリング株式会社

アンダーパスにエアー遮断機が下りていないから「行けそう」と判断して進入したり、冠水しているのに走り続けることはやめてほしいなも。

まとめ

アンダーパスのエアー遮断機とは、大雨などでアンダーパスが浸水する可能性があるときに物理的に車の進入を防ぐ装置です。注意喚起の看板よりは車がアンダーパスで冠水してしまうことを防ぐことができますが、万全ではありません。

万が一、アンダーパスで車が浸水して動かなくなった場合には「①すぐ止める → ②エンジン切る → ③すぐに脱出 → ④避難する」ようにしてください。

安全な場所へ避難したら、後続車の事故を防ぐために警察へ連絡しましょう。そして水没した車を移動させる場合には、エンジンをかけ直すことは避け、ロードサービスを利用してください。

車を運転中に大雨に遭遇したとき、「迷ったら進まない」ことが命を守る最大のポイントです。また、車が浸水した場合に備えて家での防災対策とあわせて、運転中の防災対策もやってみてください。

車の窓ガラスを割る方法

専用のハンマーを使って車の窓ガラスを割る方法は以下の記事で解説しています。

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