Xで話題「砂漠がお花畑に!?」なぜお花畑になったのかを解説

Xで話題「砂漠がお花畑に!?」なぜお花畑になったのかを解説 トレンド

先日、Xの投稿を見ていたら「砂漠が一面の花畑」という驚きの投稿を見つけました。

本当に一面お花畑だね!

砂漠だなんて思えない。

砂漠といえば「一面の砂」のイメージが強いですよね。普段は乾ききった砂地が広がる場所に、色とりどりの花が一面に咲く光景に「どうして砂漠がお花畑になったのか」と疑問に思ったのは私だけではないのでしょうか。

砂漠がお花畑になった理由の一つにエルニーニョ現象があるようです。今回は、南米チリにあるアタカマ砂漠で起きたこの現象について、その仕組みや背景を解説していきます。

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アタカマ砂漠とはどんな場所?

@画像はChatGPTで作成

まずはアタカマ砂漠について説明します。

アタカマ砂漠は、チリ北部にある砂漠です。南北約1200キロメートル、東西150~300キロメートルと広大な砂漠です。この地域は「世界で最も乾燥した場所」とも言われており、一部地域では極めて降雨が少なく、数年〜数十年間ほとんど雨がないこともあります。

アタカマ砂漠に雨がほとんど降らない理由は、アンデス山脈と海岸の山地によって湿った空気が遮られるからです。雨がほとんど降らないため、普段のアタカマ砂漠は植物がほとんど見られません。

植物が育つには厳しそうな環境なのに、どうしてお花畑になったなも?

砂漠が花畑になる「デシエルト・フロリド」

植物が育つには厳しそうなアタカマ砂漠ですが、数年に一度、まるで別世界のような姿を見せます。それが「デシエルト・フロリド(花咲く砂漠)」と呼ばれる現象です。

この現象は、一定量の雨が降ると砂の中で眠っていた植物の種が一斉に発芽し、砂漠一面に花が咲く現象のことです。秋から冬に40mm以上のまとまった雨が降った年には、春を迎える9月中旬~10月にかけて砂漠一面に花が咲きます。

アタカマ砂漠で見られる花には、紫色のノラナや白や黄色の小さな花など、さまざまな種類があります。その数は200種類以上なることもあり、一面がカラフルに染まる様子はまさに自然が生み出す絶景です。

ただし、この現象は毎年見られるものではありません。降水量などの条件がそろった年にのみ発生する、非常に貴重な自然現象です。

砂漠に花が咲く現象は、実はアタカマ砂漠だけで起きる特別な現象ではありません。例えばアメリカ・カリフォルニア州でも「スーパーブルーム」と呼ばれる現象があり、大雨のあとに広大な砂漠が花畑のようになります。同じ「砂漠に花が咲く現象」でも、場所によって規模や頻度が異なります。

ただし、アタカマ砂漠のように「世界でも最も乾燥した地域のひとつ」で起きるケースは非常に珍しく、その分だけ希少価値の高い現象といえます。

一見すると何もない砂漠にも、条件がそろえば一気に命があふれ出すという点が、この現象の大きな魅力といえるでしょう。

Xにはエルニーニョ現象で開花って書いてあるけれど、「デシエルト・フロリド」の条件に関係してくるなも?

Xの投稿では「エルニーニョ現象により一斉に開花」と書かれています。このエルニーニョ現象と「デシエルト・フロリド」の関係を解説していきます。

エルニーニョ現象が関係している理由

花が一斉に開花するためには、一定量の雨が必要です。エルニーニョ現象によって雨が降る場所が変わり、普段は雨が降らないアタカマ砂漠にも雨がもたらされます。

エルニーニョ現象とは、熱帯太平洋で見られる気候変動現象で、アタカマ砂漠だけでなく世界の気候にも影響を与えます。

エルニーニョ現象によって太平洋東部の海水温が上昇し、南米の一部地域では降水量が増えます。そのため、普段は乾燥しているアタカマ砂漠にも雨が降ることがあります。

  1. 貿易風が弱まり、通常は太平洋西部で活発な対流活動が東部へ移動する
  2. 南米沖の海水温が上昇する
  3. 海水温が上昇することで海水が蒸発しやすくなり、積乱雲が発達する
  4. 積乱雲によって雨が降る
@画像はChatGPTで作成

エルニーニョ現象で雨の量が増えたのではなく、雨が降る場所が移動したんだね。

アタカマ砂漠の植物の種は、何年も発芽せずに土の中で眠り、雨が降ったときだけ一気に成長するという特徴があります。そして条件がそろったときに、一気に花を咲かせるという仕組みが砂漠を花畑へと変える理由です。

砂漠に花が咲く理由は、雨が降る場所が変わり、長年眠っていた種が一斉に目覚めるためです。

エルニーニョ現象にはいいイメージを持っていなかったなも。

エルニーニョ現象が及ぼす影響

「デシエルト・フロリド」とはとても美しく、観光資源としても注目されていますが、エルニーニョ現象は良いことばかりではありません。

エルニーニョ現象による大雨は恵みの雨となるわけではなく、洪水や土砂災害を引き起こす原因にもなります。

近年、日本に豪雨を引き起こす台風もエルニーニョの影響で発生しやすくなる可能性があります。

  1. 貿易風が弱まることで暖かい海が東へ移動する
  2. 雲・上昇気流の場所も東へ移動する
  3. 通常より東の海でも台風ができる条件が整うため、台風の発生位置が南東側へ移動する
  4. 台風が通常よりも東でできることで、台風が上陸するまでに海の上を長く進む
  5. 暖かい海からのエネルギーを長時間補給するので、より強い台風へ発達する

台風が海上を長く進んでいたことで勢力を保ったまま日本に接近する可能性があります。また、エルニーニョ現象で台風の進路に影響する太平洋高気圧が弱まりやすくなるため、台風の進路が定まりにくくなります。

進路予想や天気予報が変わるのは、これが原因だったんだね。

参考資料:一般財団法人 リモート・センシング技術センター、西遊旅行、アンディーナトラベル(株)、日本経済新聞、気象庁、JAMSTEC、tenki.jp

まとめ

アタカマ砂漠が花畑になった理由は、一定量の雨が降ることで砂の中で眠っていた植物の種が一斉に発芽し砂漠一面に花が咲くことで起こる現象で、「デシエルト・フロリド」と呼ばれています。様々な条件が重なって生まれる、非常に貴重な自然の現象です。

今回、「デシエルト・フロリド」現象が起こった理由の一つとしてエルニーニョ現象がありました。エルニーニョ現象は今回のように恵みの雨となるだけではなく、災害を起こすリスクもあります。

科学的根拠は得られていませんが、エルニーニョ現象には地球温暖化の影響もあると考えられています。「デシエルト・フロリド」現象をきっかけに、地球温暖化やエルニーニョ現象についても考えるきっかけになるといいですね。

台風の豆知識

今回、エルニーニョ現象が台風に与える影響について触れましたが、台風の号数ってどうやって決まるのか知っていますか。

実は台風には名前もついているんです。

詳しくは以下の記事を読んでみてください。

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