スマートフォンやパソコンがあれば誰でも始められるアフィリエイトは人気があります。
しかし、アフィリエイトで収入を得たらやらなければならない手続きがあります。それは「確定申告」です。
もし申告義務があるのに申告しないと、無申告加算税などのペナルティが課され、悪質な場合は脱税と判断される可能性があります。
アフィリエイトの脱税では、こんなニュースもありました。

このニュースは、個人インフルエンサー(または関連法人)が所得隠しをして脱税をした罪に問われています。
個人でアフィリエイトをやっている方も、「所得隠しをするつもりはなかったのに脱税と言われてしまった」ということがないようにしたいですね。
今回の記事では、どのような場合に確定申告が必要なのか説明していきます。
アフィリエイトとは何か
まずはアフィリエイトについて説明します。
アフィリエイトとは、インターネット上の自分のサイトに企業の広告を掲載せ、サイトを見た人が広告をクリックしたり、商品やサービスを利用したりすることでサイトの運営者が利益を得るものです。
自分のサイトに載せた広告がクリックされることで利益が得られる「クリック課金型」、自分のサイトに載せた広告の商品やサービスが利用されたことで利益が得られる「成果報酬型」、広告の表示回数によって利益が得られる「インプレッション課金」があります。
アフィリエイトの仕組み

アフィリエイトを始めたい人はASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)という広告主との仲介業者へ登録する必要があります。
ASPへ登録すると専用のアフィリエイトリンクが発行されます。アフィリエイトリンクとは、誰の紹介で商品やサービスが利用されたかを判別するための特別なURLです。普通の商品紹介のURLのうしろに「aff_id」以下の部分で誰からの紹介なのかを判断しています。このアフィリエイトリンクを自分のサイトに載せます。
自分のサイトに載せたアフィリエイトリンクをサイトを見てくれた人がクリックしたり商品の購入をしたりすることで、サイト運営者の成果として記録されます。
成果が確定すると、広告主からASP経由で報酬が支払われます。

どうしてアフィリエイトリンクから商品やサービスを利用すると、サイト運営者が分かるのかな?

これには「Cookie」の仕組みが使われているなも。
サイトに載せたURLがクリックされると、ブラウザに「誰の紹介か」の情報が一時保存されます。一定期間内に購入すると成果として認識されるため、サイト運営者の利益となります。
参考資料:A8.net(アフィリエイトとは)、A8.net(アフィリエイターとは)
では、アフィリエイトで利益が発生したら必ず確定申告をしなければいけないのでしょうか?
次は、その疑問を解決していきましょう。
確定申告は必要なのか?
アフィリエイトで収入を得たときに確定申告が必要かどうかは、所得の種類と金額によって判断します。
アフィリエイトでの収入は何所得なのか
アフィリエイトで収入を得ている場合、どちらかの所得に分けられます。
・雑所得
→ 主に副業の場合(会社員の副収入など)
・事業所得
→ 本格的に継続して収益を得ている場合
副業かどうかは目安の一つにすぎず、収益の規模や継続性などから総合的に判断されて事業所得になる場合もあります。
確定申告が必要になる金額
- 雑所得の場合(会社員で年末調整済みの場合)
→ 年間20万円以上の所得で確定申告が必要 - 事業所得(個人事業主・フリーランスの場合)
→年間48万円以上の所得で確定申告が必要(基礎控除)
※事業所得の場合は48万円は目安であり、実際の申告義務は個々の状況によって判断されます。事業所得がある場合は、原則として確定申告を行うのが一般的です
※住民税は別ルールで申告が必要になることもあります。
ここでの「所得」とは「収入 − 経費」です。税金がかかるのは「所得」の部分です。
このときに「経費」として扱われるものには、サーバー代、ドメイン代、パソコンと周辺機器、通信費(按分)があります。
確定申告の種類
確定申告には青色申告と白色申告の2種類があります。
青色申告
青色申告は、個人事業主やフリーランスが使える節税メリットの大きい確定申告制度です。最大65万円の控除を受けることができます。
青色申告をするためには以下の条件を満たす必要があります。
- 事前に「青色申告承認申請書」を提出
- 期限内に申請(開業から2ヶ月以内など)
- 帳簿をつける
- 領収書などを保存
白色申告
特別な申請なしで誰でもできる確定申告方法です。青色申告のような大きな節税メリットはありませんが、その分「手間が少ない」のが特徴です。
青色申告のように必要な条件はありません。
アフィリエイトを始めたばかりのときは白色申告でも問題ありませんが、収入が増えてきたら青色申告へ切り替えるのが一般的なようです。
青色申告と白色申告の違いを表にまとめました。
| 項目 | 青色申告 | 白色申告 |
|---|---|---|
| 事前申請 | 必要(青色申告承認申請書) | 不要 |
| 控除 | 最大65万円(条件あり)※10万円控除もあり | なし |
| 帳簿付け | 複式簿記(やや難しい) | 単式簿記(簡単) |
| 節税効果 | 高い | 低い |
| 赤字の繰越 | 可能(3年間) | 不可 |
| 家族への給与 | 経費にできる(条件あり) | 原則できない |
| 少額減価償却 | 30万円未満は一括経費OK | 制限あり |
| 向いている人 | 本格的に稼ぎたい人 長期的に続ける人 | 副業で少額の人 手間を減らしたい人 |

表にある「赤字の繰り越し」ってどういうこと?
確定申告でいう「赤字の繰り越し」は、今年の損失を将来の利益と相殺して税金を減らせる制度です。アフィリエイトや副業でも、条件を満たせば使えます。
例えば、
- 1年目:−50万円(赤字)
- 2年目:+80万円(黒字)
→ 80万円 (2年目分)− 50万円(1年目分) = 30万円にだけ課税
このように30万円にだけ課税となるので、税金を減らすことができます。
赤字は最大3年間繰り越すことができます。また、赤字の年も確定申告をしていなければ赤字の繰り越しをすることはできません。

「少額減価償却」も分からないなも。
「少額減価償却」とは、一定金額以下の資産を買った年にまとめて経費にできる制度で、仕事で使う高額な物(資産)を経費にする方法の特例です。
本来、パソコンなどは数年に分けて経費化(減価償却)しますが、この制度を使うと一括で経費にできるのがポイントです。
税金がかかるのは所得でした。所得は収入から経費を引いたものなので、経費の金額が大きくなれば所得の金額が小さくなります。その結果、課税対象の所得の金額が小さくなるので、納める税金が少なくなります。
少額減価償却の対象になるのは、パソコンやスマートフォン、デスクや椅子などの仕事に使うものになります。1個あたりの金額は30万円未満で、年間合計300万円まで可能です。
青色申告者のみ利用可能です。
確定申告の流れ
確定申告の対象期間は1月1日~12月31日までで、この期間のものを翌年の2月中旬~3月15日に申告します。
確定申告の流れは
- 1年分の収入を集計する
- 経費をまとめる
- 所得(利益)を計算する
- 必要書類を作成する(青色申告は青色申告決算書+確定申告書、白色申告は収支内訳書+確定申告書)
- 申告書を提出する(e-Tax、郵送、税務署に持参)
- 税金を納付 or 還付(納税の場合の納付期限は原則として申告期限と同じく3月15日)

注意事項
一般に、所得が増えると所得税、住民税、社会保険料は上がります。
また、個人のアフィリエイトであっても消費税を納める義務のある課税事業者になる場合もあります。そのため、課税事業者になると負担が増えます。
税負担も踏まえて収益とのバランスを考えることが重要です。
参考資料:AirREGIマガジン
まとめ
この記事ではアフィリエイトで収入を得ている場合の確定申告について説明しました。
確定申告が必要なのは雑所得の場合は年間20万円以上、事業所得では48万円は目安であり実際の申告義務は個々の状況によって異なりました。
確定申告には青色申告と白色申告がありました。青色申告は節税効果が高く、白色申告は手間がかからない特徴があります。
確定申告が必要な方は、翌年2月中旬から3月15日が期間なので忘れずに申告してください。
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