街中でヘルプマークをつけている方を見かけることがあるのではないでしょうか。
でも、ヘルプマークをつけているのはサービスを受ける側の方の場合がほとんどなのではないでしょうか。
そんな中、こんな企業があるのです!

この記事は2019年と以前のものですが、再度Xで取り上げられることになりました。
そもそもヘルプマークとは何なのか、どのような方がつけているのか、ぼんやりとは分かっていても正確に説明できる方は少ないのではないでしょうか。
この記事を読んで、そのようなぼんやりをはっきりさせましょう!
ヘルプマークとは?

ヘルプマークとは、外見からは分かりにくい障害・病気・事情がある人が、周囲に「援助や配慮が必要です」と知らせるためのマークです。
赤いタグに白い十字とハートが入ったデザインで、東京都が作成し、現在は全国的に使われています。2017年7月にはJIS規格にも位置付けられています。
対象になる人は、たとえば以下のような方です。
- 義足や人工関節を使っている人
- 内部障害や難病のある人
- 妊娠初期の人
- 外見では分かりにくいが、援助や配慮を必要としている人
東京都の説明では、配布対象に身体機能などの明確な基準はなく、必要としている人が申し出れば受け取れる形になっています。
ヘルプマークを付けている人を見かけたら、電車やバスで席をゆずる、困っていそうなら声をかける、災害時や緊急時に配慮するといった行動が求められます。内閣府も、ヘルプマークを見かけた場合は思いやりのある行動を呼びかけています。
注意点として、ヘルプマークは「障害者手帳を持っている人だけのもの」ではありません。自治体によって配布場所や条件が違う場合があるため、受け取りたい場合は住んでいる自治体の福祉窓口や公式サイトを確認するのが確実です。
一言でまとめると、ヘルプマークは「見た目では分からない困りごと」を周囲に伝え、助け合いにつなげるためのしるしです。

東京の場合
東京都の配布窓口で、必要な人が口頭で申し出るだけで受け取れるものです。申請書は不要です。
主なポイントは以下です。
| 項目 | 東京での場合 |
|---|---|
| 対象 | 外見では分かりにくい障害・病気・事情があり、援助や配慮を必要とする人 |
| 例 | 義足・人工関節の使用、内部障害、難病、妊娠初期など |
| 申請書 | 不要 |
| 障害者手帳・診断書 | 不要 |
| 費用 | 無料 |
| 受け取り | 本人のほか、家族・友人・代理人でも可能 |
| 個数 | 原則、一人ひとつ |
| 郵送 | 事情がある場合は郵送対応あり。連絡先は東京都の案内で「03-5320-4147」とされています。 |
配布場所は、東京都の案内では次のような場所が挙げられています。
- 都営地下鉄の各駅駅務室
- 都営バス各営業所
- 荒川電車営業所
- 日暮里・舎人ライナー駅務室
- ゆりかもめ駅務室
- 多摩モノレール駅務室
- 東京都心身障害者福祉センター
- 都立病院
- 東京都保健医療公社の病院など
※一部対象外の場所や時間帯があります。
注意点として、ヘルプマークは交通機関の割引、順番が早くなる、席が必ず確保されるものではありません。あくまで「配慮や援助が必要なことを周囲に知らせるためのマーク」です。
また、東京都は無料配布しているヘルプマークの転売を認めていないため、ネットオークションなどでは入手しないよう案内しています。
ヘルプマークバッチとは? ~ヘルプマークとは何が違うのか~

障害のある店員さんが希望した場合に、胸元などに付けるバッジとして運用されたものです。お客様に「障害があること」「対応に時間がかかる場合があること」などを自然に伝え、誤解を減らす目的があります。
| 項目 | ヘルプマーク | ヘルプマークバッジ |
|---|---|---|
| 目的 | 援助や配慮が必要な人が、周囲に知らせるため | 職場などで、障害のあるスタッフへの理解を促すため |
| 主な利用者 | 義足・人工関節、内部障害、難病、妊娠初期など、外見から分かりにくい配慮が必要な人 | タリーズの事例では、希望する障害のある店員さん |
| 使われる場面 | 電車、バス、街中、施設など日常生活全般 | 店舗・職場など、接客や作業の場面 |
| 性格 | 東京都が作成し、全国にも広がっている公的なマーク | 企業などが職場内の理解促進として活用する取り組み |
ヘルプマークは、外見からは分かりにくくても援助や配慮を必要としている人が、周囲にそのことを知らせるためのマークです。対象には、義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、妊娠初期の方などが含まれます。
一方で、ヘルプマークバッジは、公式制度ではなく、ヘルプマークの考え方を職場で活用したものと考えると分かりやすいです。タリーズの事例では、障害のある店員さんが接客中に戸惑ったり、とっさの一言が出なかったりすることで誤解されることがあったため、希望者がバッジを着用する形で運用されました。

ヘルプマークバッチをつけた店員さんに出会ったら
1. 作業が少し遅くても急かさない
レジ、案内、袋詰め、説明などに少し時間がかかる場合があります。
「早くして」
「なんでそんなに遅いの?」
のように急かすより、少し待つだけでも大きな配慮になります。
2. 一度にたくさん質問しない
複数の要望を一気に伝えると、混乱しやすい人もいます。
例:
「これ、返品できますか?」
「ポイントは使えますか?」
「袋もください」
と一気に言うより、ひとつずつ短く伝えると親切です。
3. 困っていそうなら、短く声をかける
たとえば手が止まっている、表情がつらそう、明らかに困っている様子がある場合は、
「ゆっくりで大丈夫ですよ」
「他のスタッフさんを呼びますか?」
「大丈夫ですか?」
くらいの短い声かけで十分です。
4. 病名や障害名を聞かない
ヘルプマークをつけていても、理由は人によって違います。
客側から、
「何の障害ですか?」
「どこが悪いんですか?」
「働いて大丈夫なんですか?」
と聞くのは避けた方がいいです。
5. ミスがあった場合も、本人を責めすぎない
商品や会計のミスがあった場合は、普通に確認してOKです。
ただし、強い口調で責めるより、
「すみません、金額をもう一度確認してもらえますか?」
「別のスタッフさんにも確認してもらえますか?」
のように伝えると安全です。
6. 体調が悪そうなときは、無理に対応を続けさせない
ふらつき、息苦しそう、顔色が悪いなどがあれば、本人に無理をさせず、
「近くのスタッフさんを呼びましょうか?」
「責任者の方を呼んでもらえますか?」
と周囲につなぐのがよいです。

逆にやらない方がいいこと
- ヘルプマークをじろじろ見る
- 病気や障害について聞く
- 「それで接客できるの?」と言う
- 勝手に手助けする
- 本人を撮影してSNSに投稿する
- ミスを必要以上に責める
まとめ
あいまいだったヘルプマークやヘルプバッチについてすっきりできたでしょうか?
ヘルプマークとは、外見からは分かりにくい障害・病気・事情がある人が、周囲に「援助や配慮が必要です」と知らせるためのマークです。
ヘルプマークをつけている人を見かけたときは、電車やバスで席をゆずる、困っていそうなら声をかける、災害時や緊急時に配慮するなど、思いやりのある行動が大切です。
また、ヘルプマークやヘルプバッジをつけた従業員と客として接する場合は、特別扱いをする必要はありません。大切なのは、急かさない・詮索しない・困っていそうなら短く声をかけることです。この3つを意識するだけで、働く人にとっても、お客側にとっても安心できるやり取りにつながります。

逆ヘルプマーク!?
ヘルプマークには逆ヘルプマークというものもあります。
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