Sora2といえば、「キャラクターを動かせる生成AI」として注目されており、ダンスや日常動作、簡単な演技表現などが手軽に作れる点が魅力です。では実際のところ、アクションアニメのような激しい動きや演出は、どのレベルまで作れるのでしょうか。
結論からいうと、短尺・限定的なアクションであれば、かなりの表現が可能です。ただし、従来の手描きアニメやフル3DCG作品と同等の完成度を、長尺で安定して制作できる段階ではありません。
作れるアクションの範囲
Sora2が得意としているのは、「一連の流れが明確な動き」です。たとえば、以下のような表現は比較的安定して生成できます。
- 走る、跳ぶ、振り向く
- カメラワークを含んだ回避動作
- ダンス要素を取り入れたアクション演技
- 機械に乗って戦うなど、人体の複雑な動きを含まないアクション
特に5〜10秒程度の短いシーンであれば、アクションアニメ風の迫力ある動きも十分に成立します。SNS用動画やイメージ映像としては、すでに実用的なレベルに達していると言えるでしょう。
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実際にやってみる
今回はこちらのプロンプトをお借りします。
※プロンプト:生成AIに対する命令のことです。日本語でも命令できますが、英語のほうがAIにとってはわかりやすいようです。
まずはプロンプトをそのままコピー&ペーストします。
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登場人物を変更してみましょう。
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※ここで1行目の「@gizinka @gizi_annamo」はキャラクターカメオ機能といい、もともと保存してあるキャラクターを呼び出せる機能です。もちろん事前に登録しなくても、プロンプト次第でキャラクターを作ることはできます。(誰かをメンションしているわけではありません。)
とりあえずは主人公を擬人化シンナモ(@gizinka)に、敵パイロットを擬人化アンナモ(@gizi_annamo)にやってもらいましょう。
完成したのがこちらです。アクションアニメさながらのバトルシーンが再現できましたね。
実際に使ったプロンプト
Japanese anime, itano_circus_sequence:
– second: 1 shot: Wide Shot – Aerial Chaos description: Countless smoking missiles spiral and curve through the night sky, weaving around the silver mecha jet; dazzling trails fill the frame like fireworks.
– second: 2 shot: Dynamic Tracking – Cockpit Exterior description: Camera swings dramatically around the sleek futuristic jet, highlighting its rapid maneuvers amidst the explosive battlefield.
– second: 3 shot: Close-Up – Pilot’s Calm Fury description: Inside the cockpit, @gizinka grips the controls, her expression calm but fierce; strands of her shimmering hair catch the glow of cockpit lights. dialogue: @gizinka「いい大人が!子供みたいなこと言ってんじゃねえよ!」
– second: 4 shot: Insert – Enemy Transmission description: A monitor flickers with the image of the @gizi_annamo, her eyes grim as missile trails flare in the reflection across her visor. dialogue: @gizi_annamo「これも人間のサガか…」
– second: 5 shot: Wide Cinematic – Explosive Ballet description: The scene pulls back to a vast cinematic view: hundreds of missile trails twisting in exaggerated arcs, explosions painting the night, capturing the essence of the “Itano Circus.”
Sora2の弱点
クオリティの高い動画が作れそうなSora2にも、いくつか弱点があります。ざっくりいうと「流れ」のある動画を作るのがあまり得意ではありません。
・複雑な動きが苦手:特に攻撃→防御→反撃といった流れのある動作はぎこちなくなってしまう場合が多いです。
・長い動画が苦手:動画には流れがつきものです。長い動画のどこかではき違えて、セリフが逆になってしまうことも少なくありません。
これからの可能性
今後、物理演算やキャラクター制御技術がさらに進化すれば、ストーリー性のある本格的なアクションアニメも現実味を帯びてくるでしょう。現段階でも、「短いながらも強烈なアクション表現」という点においては、すでに新しい表現手法として確立しつつあります。
Sora2は、アクションアニメを完全に置き換える存在ではありません。しかし、「誰でもアクション演出に挑戦できるツール」としては、非常に大きな可能性を秘めていると言えるでしょう。
正しく使うには
もちろんSora2もAIの一種ですから、使い方を誤ると炎上の危険性も孕んでいます。下記の記事では、GrokというAIを例に挙げてAIとの正しい付き合い方を紹介しています。AIを誤用して炎上のもとになってしまう前に、ぜひ読んでみてください。



