SNSでよくみる「せどり」とは?そのメリットとリスクを徹底解説!

SNSでよくみる「せどり」とは?そのメリットとリスクを徹底解説! 在宅ワークの生活術

最近、SNSや動画サイトで「せどりで副業!」というような文字を目にしませんか?

せどりは在宅でも行えて、副業として気軽に始められるイメージがありますが、ちょっと「大丈夫かな?」という不安もあったり。

特に、販売しているものにさらに高値を付けて「転売する」行為は、人によっては心理的に抵抗があるかもしれません。しかし、やってみたら意外と自分、せどりが得意で、思いもかけず収益が得られたり?本記事では、せどりとは何か、どんな人に向いているのか、メリットとリスクまで詳しく解説します。

これから始めるか迷っている方の参考になればうれしいです。


「せどり」とは?

せどりとは、商品を安く仕入れて高く売ることで差額の利益を得るビジネスを指します。古本屋が、本の“背”を見て価値ある本を仕入れ、別の店で売って利益を得る「背取り」という言葉が始まりで、最近では、書籍だけでなく、家電や日用品、ゲームなど、転売は全般的に「せどり」と言われています。

代表的な販売先

仕入れた品物を販売する際の、主なプラットフォームは以下があります。

メルカリ(🔗https://www.mercari.com/jp/
 スマホ1つで簡単に出品でき、個人間取引が中心。販売手数料は10%かかりますが、初心者には使いやすいプラットフォームです。

ヤフオク!(🔗https://auctions.yahoo.co.jp/
 オークション形式で値段が変動するため、高値で売れる可能性があります。

楽天ラクマ(🔗https://fril.jp/
 販売手数料が安く(4.5〜10%)、フリマ初心者でも安心して使えるサービスです。


せどりのメリットと魅力

せどりには、気軽さとあわせて、こんな魅力があります。

初期費用があまりかからない
 せどりは月1万円程度の副収入を目指す場合でも、比較的低リスクで始められます。例えば、フリマで不要品を売るところから始めれば、実質0円スタートも可能です。

自宅でできる
 スマホやPCがあればどこでも作業可能
です。空いた時間に商品のリサーチや出品を行えるため、本業と両立しやすいという利点があります。

市場価値を学べる
 
せどりをするには、商品の需要や、価格の変動を気にする必要があため、知らぬ間にマーケット感覚が身につきます。このスキルを習得できるのは大きなメリットです。


せどりのリスクと注意点

せどりには、事前に知っておきたい現実的な面もあります。

法律や規約違反のリスク
 せどりでは、チケットやブランドのコピー品など、販売禁止品を扱わないことが大切です。違反するとアカウント停止や罰則の可能性があります。また、医薬品や化粧品、商標権のある商品などは注意が必要です。
 また、扱う商品によっては「古物商許可」が必要な場合も。こちらについては後述で案内します。

仕入れた商品の売れ残りのリスクがある
 仕入れすぎると売れ残り、利益が圧迫されます。特に中古品は状態によって価格が変動するため、リサーチ不足だと赤字になる可能性があります。

商品や金銭のやり取りでトラブルに遭う可能性がある
 
発送した商品が壊れていた、発送したけれど入金がないなど、ネット販売ならではのトラブルに見舞われるリスクも考えておかなくてはいけません。

倫理的な抵抗感
 安く出ていた商品を買って、自分でさらに高く値を付けて売るというのは抵抗を感じることも。心理的に気持ちが乗らない場合は、長く続けるのが難しいかもしれません。

「転売サポート」の甘い誘いにご注意を

最近、SNSなどで「転売は簡単に稼げる」「無償でサポートします」といった誘い文句を目にすることがあります。しかし、実際には後から仕入れ商品を高額で買わされてしまったり、「無料」と思っていたのに高額なサポート料を請求されたりするトラブルが起きています。

せどりは高く儲けることは難しく、コツコツ積み重ねていくのが基本です。高額なサポート代を払って利益が出ないなどということがないよう、また、無償という言葉に踊らされず、うますぎる話には十分注意して、自分のペースで取り組んでいきましょう。

独立行政法人 国民生活センター:🔗「転売ビジネス」で稼ぐつもりが…


せどりで気をつけたい「古物商許可」のポイント

中古品を売る場合は「古物商」の許可がないと違反

意外と知られていないのが、中古品を買って売る場合、古物商の許可がないと違反になるということ。

  • リサイクルショップやフリマで中古商品を仕入れて販売
  • 開封済みや展示品の商品を売る

こうした行為は「中古品を継続的に売ること」として扱われます。
違反すると3年以下の懲役や100万円以下の罰金の可能性もあるので、気をつけましょう。

「古物商」の許可がない状態が当たり前になっている現状

正直なところ、古物商許可が必要と知らずに、中古品を仕入れて転売している人が多いのが実情です。
そのため、それが“普通”のように見えてしまうかもしれません。
でも、「みんなやってるから…」で流されがちな部分こそ、しっかり向き合い、ルールを理解し、守りながらおこなうことが大切です。

<💡古物商許可の取り方>
最寄りの警察署での手続きが必要です。詳細はこちらを参照しましょう。
リユース経済新聞:🔗古物商許可を取るまでの5つのステップ

古物商許可なしでせどりをおこなう方法

以下の場合は、せどりは古物商許可なしで可能です。

  • 自分が使っていたものを売る→趣味や整理のための単発の販売となり「営業」ではないので古物商許可は不要
  • 新品だけを仕入れて販売→ 家電や日用品、コスメなどを安く仕入れて販売
  • 自作商品を販売→ ハンドメイド品など

これなら安心して稼げます。


せどりに向いている人・向かない人

せどりに向いている人

せどりに向いている人は、一番には、市場やトレンドを調べるのが好きで、それを活かして上手に商品を仕入れ、タイミングよく販売できる人です。

さらに、少額でもコツコツ稼ぐことを苦にせず、発送や金銭のやりとりで起こるかもしれないトラブルにも柔軟に対応できる自信のある人に向いています。仕入れや出品の作業も自宅で行いたい人にもぴったりです。

せどりに向かない人

せどりをやるのに向かない人は、やはり、安く出ているものを買って、さらに高値で売るという行為に抵抗がある人や、発送や金銭のやり取りで起こり得るトラブルが怖いと感じてしまう人は避けたほうが良いでしょう。

また、短期間で大きな利益を求めたり、商品管理や発送作業、商品の撮影が苦手な場合も、せどりは避けたほうが良いかもしれません。


せどりツールで効率化

せどりは、ただ自分が良いと思った商品を買って、メルカリなどで売りに出すだけでは、なかなか商品が売れず、在庫が残ったりしがちです。しかし、自分ではどうすればよいかよくわかりませんよね?

そんな時、「せどりツール」を使えば、その時に利益が出やすい商品を知れたり、その時に商品に設定する適正な価格を知ることができます。

そこで、おすすめせどりツールをご紹介します。有料のツールは利益がない間、有料プランの支払いが大変になるため、無料アプリをご紹介。

<主な無料せどりツール>
 ・🔗Keepa(キーパ):Amazonでの価格推移やランキング、在庫状況をグラフで可視化できるリサーチツール。仕入れ判断や相場分析に必須で、有料版もありますが、無料版でも十分使えます。
 ・🔗メルリサーチ:メルカリに出品されている商品をフィルタ検索可能。メルカリコストを抑えながら仕入れを効率化したい方におすすめ
 ・🔗ERESA(イーレサ):Amazonに出品されている商品のデータを参照し、出品者数や価格の推移を確認できる。初めてせどりツールを導入する人におすすめ。


【まとめ】せどりは「向き不向きを理解して選ぶ」

SNSでよく見かける「せどりで稼ぐ」という言葉。
お金をあまりかけずに始められる副業として人気で、魅力的に感じる人も多いでしょう。

でも、せどりにはリスクや心理的な負担もあります。
法律や規約の違反、在庫リスク、倫理的な迷いなど、自分に合うかどうかをきちんと理解したうえで始めることが大切です。

せどりをやってみたいなと思ったら、この記事を参考に、安心してせどりができるか、判断してみてください。


<関連リンク>副業にはこんなバイトも!?

<参考リンク>

独立行政法人 国民生活センター:🔗「転売ビジネス」で稼ぐつもりが…
消費者庁:🔗SNSなどを通じた投資や副業といった「もうけ話」にご注意ください!

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