はじめに
在宅ワークを始めたばかりのとき、「仕事の時間をひたすら確保しなきゃ」と思いがちですが、実は “意図的に趣味の時間を確保する” ことが、結果的に仕事をスムーズにすることもあります。
特に「ゲーム」は、単なる娯楽という枠を超えて、「リフレッシュ」「メンタルの切り替え」「集中力の回復」などの観点から在宅ワーカーの味方になりえます。
この記事では、在宅ワーク×趣味（ゲーム）をテーマに、どうすればバランスよく両立できるか、その考え方・実践例・注意点をお伝えします。「趣味, 在宅ワーク, バランス」を意識しあなたの毎日を整えるヒントになればうれしいです。
なぜ「趣味＝ゲーム」が在宅ワークに役立つのか
メンタルのリセット効果
デスクに向かって作業を続けていると、思考が硬直したり煮詰まったりしやすくなります。
ゲームを短時間だけでも挟むことで、脳を別のモードに切り替える――いわば「気持ちの切り替え」をする時間になります。
研究では、ストレス軽減や自律神経のリズムを整える“気分転換行動”が集中力や創造性を保つのに効果的とされており、適切な「リセット行動」が重要とされています。
アイデアや発想の刺激になる時間
「ゲームをしていると急にいいアイデアが浮かんだ」という話を聞いたことはありませんか？
これは、作業モードとは無関係な刺激を入れることで、無意識の層が休みつつ思考を再結合させる作用が働くからと考えられます。
創造的な仕事（ライティング、企画、デザインなど）をしている人ほど、“脳の余白”を持てる時間を作ることが、質を高めることにつながります。
集中力の波を整える役割
人間の集中力には波があり、長時間一定の強度を保つのは難しいものです。
ポモドーロ・テクニック（25分作業＋5分休憩など）や「90分仕事＋15分休憩」などのスタイルを取り入れる人は多いですが、休憩時間にゲームを入れることで、ただぼーっとするよりも頭がリセットされやすい人もいます。
在宅勤務の合間に「ちょっとゲームで気分転換 → 再び仕事」というリズムを設けると、集中力を持続させやすくなるケースがあります。
趣味（ゲーム）と仕事を両立させるコツ：時間管理とルール設計
スケジューリングで「遊ぶ時間」を確保する
趣味時間を「余白」に頼るのではなく、あらかじめスケジュールに組み込むのがポイントです。
例えば、1日の作業時間の中に「ゲームタイム（10～20分）」を2～3か所入れておく。こうすることで、「仕事をすべて終わらせてからゲームをやろう…」と先延ばしになりがちな心配を防げます。
具体例：
| 時間帯 | 内容 |
|---|---|
| 9:00～11:30 | 集中作業（タスクA） |
| 11:30～11:45 | ゲーム休憩（ミニゲームやリズムゲーム） |
| 11:45～13:00 | 続きの作業（タスクB） |
| 昼休み | 食事＋軽いゲームor動画 など |
| 午後 | 午後タスク→短めゲーム休憩×1～2回 |
| 夕方終業後 | 好きなゲームをじっくり遊ぶ時間 |
このように設計することで、趣味が「仕事の邪魔」になりにくくなります。
小休憩・インターバルでゲームを使う設計
休憩の質を上げるために、「短時間のゲーム」を活用します。
たとえば、ミニゲームアプリ（パズル、落ち物、リズムゲームなど）を1回3～5分などで。
長時間のゲームセッションは集中力をリフレッシュさせすぎて、逆に戻るのに時間がかかることもあるため、あくまでインターバル用途として使うのがよいでしょう。
やめどきルールを決めておく
趣味と仕事のバランスを守るうえで最も大事なのが「きりをつける」ルールを持つこと。
例：
- ゲーム時間は10分まで（またはレベル1回分まで）
- 合計で1日30分まで（他の趣味含め）
- タスク〇個終わらせたらゲーム ○分
- アラーム・タイマーを使う（例：5分後に通知）
- 終業の時間になったら即切り替え
こうした線引きを自分で設定しておけば、“だらだらとゲームに没頭して時間を浪費する”ことを防げます。
実践例＆視点：在宅ワーカーがやってみた “ゲーム時間活用法”
15分×数回でミニゲーム休憩
あるライターさんは、「1時間集中 → 5分休憩」だったけれど、目が疲れるから、代わりに「1時間集中 → 2～3分ミニゲーム → 軽ストレッチ → 続行」という流れに変えたそうです。その結果、目の疲れが軽くなり、午後の集中力が落ちにくくなったとのこと。
（このような休憩利用法は、在宅ワークの休憩効率化の文脈でも紹介されています）Mojiギルド
ゲームモード切り替え：仕事終わりの切り替え儀式
“在宅ワークを終えたらすぐゲームを始める”という流れをルーティン化している人もいます。
これは“仕事モードから趣味モードへのスイッチ”を自分で可視化する意味があります。
たとえば「終業後 5 分間でゲームの準備 → スタート」という儀式を設けることで、気持ちの切り替えが自然になり、「もう仕事してるつもりになってた」などのぼんやり感を減らせます。
“ゲーム + 体を動かすこと”をセットにする工夫
長時間画面を見ていると目や首、肩が疲れます。そこで、ゲームを休憩に使うなら、短くても“体を動かす時間を挟む”と◎。
例：ミニゲーム5分 → 立ち上がって体を伸ばす・ストレッチ → 作業再開
また、ゲームをする際に、座りっぱなしを回避するために昇降デスクを使う人もいます。昇降デスクで “ゲーム時は立ちモード” を取り入れて、切り替えとストレッチを同時に行う工夫も紹介されています。note（ノート）
注意すべき落とし穴と対策
やりすぎて仕事時間を圧迫するリスク
いくら趣味が仕事を助けるといっても、使い過ぎれば本末転倒です。
特にゲームは「もう1回だけ…」という誘惑が強いため、“余裕時間”に余裕がないときには自制心を持つことが問われます。
対策として、前述の“やめどきルール”を厳格に適用する、あるいは“ゲームをできる時間帯を限定する”などの線引きが役立ちます。
ゲームの刺激で交感神経が昂る影響
特に高刺激なゲーム（アクション、FPS、対戦型ゲームなど）は、脳の興奮を引き起こし、逆に眠りにくくなったり切り替えがしづらくなる恐れがあります。
こうしたタイプのゲームを選ぶ場合は、仕事直後の短時間インターバルには向かない可能性もあるため、時間帯やゲームジャンルを選ぶ工夫が必要です。
ゲーム依存に注意：切り替えができなくなる怖さ
「趣味のゲーム時間が主体になってしまった」「やめ時がわからなくなった」というリスクもゼロではありません。
特にストレスがたまっているとき、ついついゲームに逃げたくなる気持ちも生まれやすいので、定期的に自己チェックをすることが大事です。
チェック例：
- ゲーム後に後悔していないか
- ゲーム時間が他の大事なこと（家族、健康）を侵食していないか
- 予定よりも長くなっていないか
- ゲームが気分転換でなく“現実逃避”になっていないか
もし歯止めが効かなくなりそうなら、ゲームを締め切るルールを強化するか、趣味の“ゲーム以外”の時間を増やすようにするのも一つの方法です。
趣味・在宅ワーク・バランス向上のためのマインドセット
- 趣味と仕事は両立するもの、対立するものではない
趣味を完全に諦めてしまうと、長期的には燃え尽きるリスクがあります。「趣味があるから仕事も頑張れる」という構図を、自分なりに納得できる形で作りましょう。 - 「予定外」を受け入れる余地を残す
時には趣味に思い切り浸かりたくなる日もあります。そのときに「今日は特別に遊ぶ」という余裕を持てるよう、スケジュールに余白を残しておくことも大切です。 - 定期的に見直す
自分の体調・モチベーション・仕事量は日々変わります。趣味時間を含むスケジュールややめどきルールは、月1回や四半期ごとに見直すクセをつけましょう。 - 趣味は複数持っておく
もしゲームだけに依存してしまうと偏りが出るので、「読書」「音楽」「軽運動」「料理」など、インドア・アウトドア問わず複数の趣味を持つとバランスを取る助けになります。
まとめ
在宅ワークにおいて、「趣味と仕事のバランス」は春夏秋冬のように変化するものです。
とくに「ゲーム」は、うまく使えばメンタルのリセット、集中力の回復、発想の刺激源になり得ます。ただし、無計画に使うと時間を食いつぶすリスクもはらんでいます。
この記事で紹介したように、スケジュール設計、やめどきルール、体の動きとの組み合わせなどの工夫を取り入れることで、ゲーム時間がむしろ仕事を支える柱になってくれるかもしれません。
あなた自身の生活リズムや性格、仕事スタイルに合ったバランスを探りながら、趣味と在宅ワークを共存させていくヒントにしていただければ、とても嬉しいです。
