在宅ワークをしていると、iPhoneやiPadを使う機会が増えますよね。

仕事のやりとりはほとんどiPhoneだなー
個人情報や仕事のデータを端末で扱う以上、iOSのセキュリティ対策は必須です。
特に障がいのある方やサポートに関わる職員の方は、使いやすさと安全性の両立が大切ですよね。
この記事では
- 今すぐできるセキュリティ設定
- おすすめのツール
- 障がい者向けの配慮ポイント
などを、Apple公式情報を確認しながら分かりやすく整理しました。
詳しく見ていきましょう!
すぐにできる!セキュリティ強化

常に最新のiOSを使用する
最新のiOSにアップデートすることで、セキュリティの弱点や不具合を修正することができます。
それにより、個人情報の漏洩などを防げます。

でも、ついアップデートするの忘れちゃうんだよね
という方には、自動更新がおすすめです。
自動更新は
「⚙設定 > 一般 > ソフトウェア・アップデート > 自動アップデート」
でオンにすることができます。
Apple IDに二段階認証を必ず設定する
Apple公式は二段階認証(2ファクタ認証)を推奨しています。

二段階認証?
二段階認証は、「パスワード」と「信頼できるデバイス」という2つの要素で認証するシステムです。
Apple IDとパスワードに加えて、登録したデバイスに表示される6桁の確認コードを入力する必要があり、パスワードが漏洩しても本人以外は不正にアクセスできなくなります。
これによりセキュリティが大幅に向上するので、必ず設定しておきましょう。
設定方法は
「設定 > あなたの名前 > サインインとセキュリティ > 2ファクタ認証」で行います。
また、さらに信頼できるデバイスを追加することができます。
万が一に備えて、信頼できる電話番号や予備デバイスを登録しておきましょう。
iCloudの「高度なデータ保護」を検討する
高度なデータ保護を設定した場合、セキュリティが最高水準に引き上げられます。
iCloudの一部データは既に暗号化されていますが、 iCloud バックアップ、写真、メモなど、より多くのデータがエンドツーエンド暗号で保護されます。

エンドツーエンド暗号って何?
エンドツーエンド暗号とは、「送信者と受信者のみが復号できる暗号化方式」のことです。
送った人と受け取った人しかデータを見ることができません。
そのため、万が一クラウドでデータ侵害が起きたとしてもデータは安全です。
しかしセキュリティが高い分、アカウントにアクセスできなくなってしまった場合の復旧方法が限定されています。
データの復旧には、デバイスのパスコードやパスワード、復旧用連絡先、または復旧キーが必要になります。ほかの方法では復旧できません。
そのため、詳細をよく確認し、ルールを決めてから利用しましょう。

通信面のセキュリティ

公衆Wi-Fiはできるだけ避ける・VPNを併用する
外出先で公衆Wi-Fiを活用したことがある方もいると思います。フリーWi-Fiとも呼ばれますね。
手軽で便利な存在ではありますが、公衆Wi-Fiには危険が潜むことも……。
これらによって個人情報が漏洩したり、ウイルスが仕込まれたりなど、実際に被害が出ています。
どうしても使用する場合にはVPNで通信を暗号化しましょう。

VPNって?
VPNとは、仮想専用ネットワークを介してインターネットに接続することです。
日本では「仮想専用線」とも呼ばれ、安全にデータ通信をするために開発されました。
信頼できるVPNとしては
- Proton VPN
- NordVPN
などがあり、iOS向けアプリも提供されています。
VPNを利用する前に料金プラン・ログポリシー・独立監査の有無をチェックしておきましょう。
【Proton VPN】

【NordVPN】
エンドツーエンド暗号化のアプリを活用
機密性の高いやりとりは、エンドツーエンド暗号化を提供するアプリを使うと安心です。
「Signal」はiOS向け公式アプリがあり、無料で強力な暗号化を提供しています↓

自宅ルーターの基本設定を見直す
在宅ワークでは、自宅のネット環境がとても大切です。
などの基本設定を見直しておきましょう。
これだけでも情報漏洩のリスクを下げることができます。

パスワードとアカウント管理

パスワードを使いまわさない
パスワードを使いまわすと、
などに繋がります。

SNSでアカウントを乗っ取られて、個人情報が流出とか聞いたことあるかも
こうした被害を避けるためにも、パスワードは各サービスごとに変えましょう。

だけど、毎回変えてたらパスワード分からなくならない?
そういう方にはパスワードマネージャーが便利です。
パスワードマネージャーはマスターパスワードによって、いくつもの複雑なパスワードをデジタルストレージに保存してくれます。そのため、パスワードが覚えきれなくても困りません。
信頼できるパスワードマネージャーを2つご紹介します。
【1Password】

【Bitwarden】

どちらもiOSアプリを提供し、Face ID/Touch IDで安全にロック解除できます。
特にBitwardenはオープンソースで無料プランが充実している点が魅力です。
認証アプリでワンタイムコードを使う
SMS認証はSIM交換詐欺のリスクがあるため、可能ならワンタイムコードを使用しましょう。
AuthyやGoogle Authenticatorなどがおすすめです。
特にAuthy はクラウドバックアップや複数デバイス利用が便利です。
【Authy】

仕事用アカウントと私用アカウントを分ける
在宅ワークで個人用アプリと業務用アカウントを混在させると、情報漏洩のリスクが上がります。
業務データは業務用アカウントで管理し、クラウドストレージやメールのアクセス権を最低限に絞る運用を行いましょう。

ツールのリンクまとめ

すべて便利なツールではありますが、利用する前には必ず利用規約やプライバシーポリシーを確認してください。きちんと確認したものから、自分に合ったものを選択して活用しましょう。
パスワード管理
1Password

Bitwarden

認証アプリ
Authy

Google Authenticator

VPN(公衆Wi-Fi対策)
Proton VPN

NordVPN
暗号化
Signal

障がい者・支援職員向けの配慮ポイント

アクセシビリティ設定で使いやすく
iOSはVoiceOver、拡大表示、音声コントロール、AssistiveTouchなど多彩な支援機能を備えています。セキュリティ設定(例:Face ID)を使いづらい場合は、パスコードや代替の認証手段を組み合わせ、業務の負担を最小にしましょう。
情報共有のルールを決める
支援職員が利用者のアカウント情報やリカバリ情報を管理する場面では、
- 「誰が」
- 「どの情報を」
- 「どの方法で」
管理・更新するかを文書化しておくと安全です。
緊急時の連絡先やリカバリ手順をまとめておくと◎
デバイス管理の簡易チェックリスト
まとめ
まずは、冒頭でお伝えした3つのセキュリティ設定を確認しましょう。
- iOSが最新になっているかどうか
- Apple IDに二段階認証が設定されているか
- 高度なデータ保護が必要かどうか
セキュリティは「継続的な手入れ」が大切です。
「今は大丈夫!」で済ませず、定期的に確認・更新していきましょう!
使いやすく安全対策を組み合わせることが長続きのコツです◎
セキュリティだけでなくタスク管理も大切ですよね。
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