在宅ワークの天敵!?

在宅ワークが普及した今、「在宅ワークだからこその悩み」を感じている方も多いですよね。
その代表格が「オン・オフの切り替えができない」ことです。

気付くとメールチェックしたり、ずっと仕事のこと考えて疲れちゃう……
朝起きて、シームレスに仕事を始め、終わったはずなのにまた仕事のことを考えてしまう。
そして気が付くと“一日中、うっすら仕事モードのまま”……ということもありますよね。
これ、実は「環境と脳の仕組み」が原因なんです。
落とし穴①:あいまいな境界線

会社に出勤していた時、私たちは無意識に“空間の力”を借りていました。

意識しなくても、出社するとオンになるし、家に着くとオフになったなあ
そうです。意識をしなくても、仕事とプライベートの「境界線」がハッキリしていました。
しかし在宅では、その「境界線」が溶けてしまっています。
同じ空間で食事をして、同じ空間で仕事をして、同じ空間でテレビを見たり……。
その影響で脳がオン・オフの判断ができないのです。
どうすればいいの?

じゃあ仕事とプライベートの環境をつくり分けよう!
と、考える方も多いと思います。
ですが、机を買い替えたり、香りをそろえたりするのはお金もかかりますし、面倒ですよね。
そこでおすすめしたいのは、「行動のスイッチ」という方法です。
この方法は特定の行動をスイッチにして思考を切り替える、というものです。

具体的に何をすればいいの?
では具体的な方法を見ていきましょう!
かんたん!「行動のスイッチ」3選

「始まり」と「終わり」を声に出す
仕事を始める前に、たった一言──「よし、やるか」と声に出して言う。
これだけでOKです。

え、それだけ?
そうです。「たったこれだけ?」と思いますが、じつは世界で活躍するようなアスリートの方々も使っているテクニックです。
声に出して言うことで、脳は「命令を受けた」と感じて切り替わります。
頭の中で考えているだけではなく、口に出して、耳で聞いて……と五感を使うことが大事です。
始めだけでなく、仕事終わりに「今日はここまで」と口にすると
🧠「なるほど、じゃあオフになろう」
と、脳が認識してスイッチが切り替わってくれます。
場所も道具も不要なので、一番手軽な切り替えスイッチです。
動作のルーティーンで区切る
人間の脳は“体の動き”と“気持ち”が強くリンクしています。
そのため、同じ姿勢で一日過ごすと、気持ちまで停滞してしまうのです。

落ち込んでても変な踊りをすると元気が出るって聞いたことある!
手軽にできる動作では、深呼吸・背伸びなどがありますが、特に「立ち上がる」ことがおすすめです。
「仕事が終わったら必ず立つ」というのをルーティーンにすると、
「座る=集中、立つ=リラックス」と脳が自然に判断してくれるようになっていきます。
特定の音で区切る

この曲聞くと元気が出るんだよなあ
といった経験がある方は多いのではないでしょうか。
音は感情のスイッチに直結しており、医学的にも認められている効果です。
そのことを利用して、在宅ワークの人は「仕事を終えた時の音」を決めておくのがおすすめです。
たとえば、
など、終わりを知らせる音が「一日の幕引き」になります。

そういえば学生時代、下校時刻にはチャイムが鳴ってたね

落とし穴②:ずっとONの脳

在宅ワークが妙に疲れる……と感じやすい理由は、「ずっと脳が仕事を続けているから」です。
PCを閉じても、頭の中ではまだメールの返信を考えていたり、Slackの通知音が頭に残っていたり……これも先ほどお伝えしたように、脳がオン・オフの切り替えをできていない状態です。
このずっとオンになっている「仕事脳」が疲労の原因です。
一行メモで「仕事脳」を静める
今日の仕事が終わる前に「明日やること」を1行だけ書いておきます。
ノートでも、付箋でも、メモアプリでもOKです。
など、ざっくりで大丈夫です。
これにより「やり残した感」が解消されやすくなります。
頭の中で考えるだけでなく、「書く」ことが大事なポイントです。

今日はもう終わり!この作業は明日でOK、って書いてあると気持ちが楽かも!
落とし穴③:がんばりすぎる自分
在宅ワークをしていると「休むことに罪悪感を感じる」という方が本当に多いです。
場所・時間に区切りがなく、休憩は自分のタイミングで決めないといけません。
それにより、
といった考えに陥りがちです。
そこからつい長時間労働になり、疲れてしまうのです。
しかし、長時間の労働は生産性が下がると言われています。
集中により体・脳は想像以上に疲れてしまいます。
そのため、休憩をして回復する時間が必要不可欠です。
明日、明後日また頑張るために今は休みましょう。
「オフ」の考え方

「休憩=整える時間」
オフの時間は「オンの時間を整えるためにある」という考え方を心がけましょう。
スマホを見る、コーヒーを飲む、散歩する、でもOKです。

何もしてない、じゃないんだね。「整えている時間」なんだ
休憩中も脳は情報処理中!
仕事をしていない時間も、あなたの脳は情報を処理・整理しています。
つまり、休んでいるときも仕事は進んでいるのです。

なんだ、それなら「大丈夫」だね
終わりを演出する
一日の終わりに
- 明かりを少し落とす
- 窓を開けて外の風を感じる
- 好きな香りで深呼吸する
など、「今日が終わったんだ」という演出をすると、脳も気持ちも落ち着きます。

今日も無事に終わってよかった!
まとめ:小さなことから気持ちの切り替えを

オン・オフの切り替えは小さなことから始められます。
小さな動作・短い言葉・ささやかな音など、それだけで大丈夫。
もし今、「オン・オフなんて無理……」と思っていたら、
まずは「今日はここまで」と声に出してみてください。
まずは一歩、前進です。
今日もお疲れ様でした🌸
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