在宅ワーク中に猫がうるさい!そんな時の対処法は?

在宅ワークの生活術

在宅ワーク中、「猫がうるさい!」と感じること、ありますよね。話しかけてきたり、パソコンや周囲をウロウロしたり、鳴き声がタイミング悪く重なったり…。在宅ワーカーとして、特に障がいがある方や職員の方で集中力やストレスへの耐性を考えると、猫との共存は工夫次第でかなり快適にできます。
今回は、具体的かつ心の余裕も持てる対処法をまとめます。

どうぞお楽しみください。


はじめに:なぜ猫は在宅ワーク中に“うるさく”なるのか?

(写真:Canva)

そもそもなぜ猫は、在宅ワーク中にうるさくしてくるのでしょうか。それには猫ならではの、独特の性格や個性があります。

  • 習性とリズムのずれ
     猫は夜行性/薄暮薄明性の動物で、人間のスケジュールとは違うリズムを持っています。あなたが昼間パソコンに向かって集中しているとき、「あそんでほしい」「かまってほしい」「ご飯まだ?」など、自分の都合で動きます。
  • 注目を引きたい気持ち
     慣れている飼い主さんには、気を引くための行動をすることがあります(鳴く、パソコンに乗る、近くをウロウロするなど)。
  • 環境ストレス
     部屋が静かすぎたり、退屈だったり、あるいは普段と違う配置・におい・光の入り方など、猫自身がストレスを感じて鳴いたり落ち着かないことがあります。
  • 要求(トイレ、ご飯、遊びなど)のタイミング
     在宅で仕事をしているとついペットの世話を後回しにしがちですが、猫のほうからは「今してほしい」アピールがあることも。これが“うるさい”と感じるタイミングと重なることが多いです。

これらを理解したうえで、「猫がうるさい!」と感じたときの対処法を立てると、感情的になる前に落ち着いて対策できます。


1:猫との共存・生活リズムを整える方法

(写真:Canva)

1‐1:仕事前・休憩時間に遊ぶ時間を確保する

  • 在宅ワークを始める前に、猫とたっぷり遊ぶことで、エネルギーを消費させる。ジャンプできるおもちゃや追いかけられるものなど動きがある遊びを取り入れると効果的です。
  • また仕事の合間の休憩時にも短くていいのでかまってあげる時間を入れることで、「かまってほしいモード」のピークを抑えられることがあります。

1‐2:猫専用スペース・安心できる場所の確保

  • 狭くても居心地のいい箱、クッション、キャットベッドなどを設置して、「ここで落ち着ける場所」があると猫のストレスが減りやすくなります。
  • 飼い主の臭いやお気に入りの布、タオルなどを置いた場所だと安心感が増すこともあります。

小見出し1‐3:メリハリをつけて「仕事時間」と「猫時間」を区切る

  • 日中の「仕事モード」の時間と、猫との「遊び・かまい時間」をスケジュールに組み込む。猫に「この時間は飼い主は触れないけど、この時間まで待てば構ってくれる」と理解してもらうこと。
  • また、寝る前や朝に猫と過ごす時間を少し長めに取ることで、猫の感情的な「かまってほしい」の要求を仕事中にされにくくする。

2:物理的・環境的対策で「うるささ」を軽くする

2‐1:防音・吸音素材の導入

  • 壁や窓、扉など、音が漏れたり反射したりする部分に防音・吸音対策をする。吸音パネル、遮音シート、防音カーテンなど。特に高い音域(猫の鳴き声など)は反響しやすいため、吸音材で響きを少なくすることが有効。
  • 室内の防音マットや敷物を床に敷くことで、猫の足音や跳びはねる音など、固体伝播音(床を伝わる音)を軽減できる。例として「静床ライト」「静床プレミア」といった防音カーペットが挙げられます。

2‐2:部屋の間仕切りやドアで物理的に空間を分ける

  • 仕事スペース専用の部屋があれば、猫が立ち入らないようにドアを閉める。ドア下の隙間を塞ぐ、ストッパーを貼るなどして音漏れ・視覚・動きの気配を抑える。
  • 部屋を完全に分けられないなら、ペットフェンス・ゲートなどで「猫のエリア」と「仕事エリア」をざっと分ける。視界に入らない・近くに来ないことで気が散る要素を減らす。

2‐3:音をマスクする/遮断する

  • 在宅ワーク中に会議や電話があるなら、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホン・ヘッドセットを活用する。鳴き声などの突発的な音を少しでも抑える。
  • 静かなBGM・環境音を流すことで、猫の鳴き声や周囲の雑音の「相対的な目立ち度」を下げることが可能。なお、音量を大きくしすぎると逆に集中を妨げることもあるので注意。

3:行動・しつけの工夫で“うるささ”を減らす

3‐1:鳴くことが報われない時間を作る

  • 飢えや痛み、トイレなど、本当に必要な要素を満たした上で、それ以外の「かまってほしい」「遊んでほしい」の鳴き声には、すぐに反応しないようにする。反応しすぎると「鳴けば飼い主が来てくれる」という学習が進むことがあります。随時ではなく、タイミングをコントロールする。
  • ただし、完全に無視ではなく、「あとで構うよ」など安心感を与えるサインを見せる(声かけ・手でなでるなど)ことでストレスを減らす工夫を。猫の気持ちを無視しすぎると不安が増えることがあるためバランスが大事です。

3‐2:注目させない工夫(おもちゃ・遊びの誘導)

  • 自分の近くにいる代わりに、猫を別の場所に誘導するおもちゃ(レーザーポインター、自動で動くおもちゃ、キャットトンネルなど)を用意しておく。猫がそれに夢中になっている間、仕事に集中できる時間が増える。
  • 食事やおやつを使ってタイミングを調整するのも手。たとえば、昼休みにちょっと特別なおやつをあげて、その後眠くなって静かになることを狙う。食べすぎには注意。

3‐3:声かけや習慣化でルーティンを作る

  • 在宅ワーク開始前に「さあ仕事」「これからは仕事モード」という合図を猫に伝えるための習慣を持つ。たとえば、カーテンを開ける/閉める、仕事部屋に入る前におもちゃを置く、特定の音楽をかけるなど。これにより猫も「この時間は飼い主は仕事をしている時間」と覚えやすくなる。
  • 夜や休日は「猫モード(かまっていい時間)」を明確にし、仕事時間との区別をつけることで、猫の要求が重なることを少なくする。

4:ケース別対処法

在宅ワークの内容や住環境によって変わってくるので、具体的な“パターン別”対応策も知っておくと役立ちます。

4‐1:Web会議や電話対応が多い人の場合

  • 会議や電話の前に猫を別室に移動させておく。安全と快適さを確保できる部屋があればそこを「猫用一時ステイ部屋」にする。
  • バックグラウンドノイズをミュートできるマイク、またノイズ抑制機能のついたウェブ会議ツールを使う。たとえばZoom・Microsoft Teams・Google Meetなどにはノイズ抑制の設定があるものがあります。
  • 鳴き声が入って困るときは、あらかじめ録音した環境音(静かなカフェ風・ホワイトノイズ)を流すなどして、音の抜けを抑える。もちろん音量バランスを見て。

4‐2:子猫・若猫や活発な猫がいる場合

  • 若い猫はエネルギーが有り余っていることが多いので、遊び時間を特に長めに取る。特に朝・昼休み前など、人間が動き始めるタイミングで遊ばせることで、その後の静かな時間を作りやすい。
  • 爪研ぎやジャンプできるシェルフなどを設置することで、「いたずらで走る」「高いところへ飛び移る」などの行動が減ることがあります。

4‐3:賃貸・防音が限られた環境に住んでいる場合

  • 壁に穴をあけられない、音を出せない制限があるなら、取り外し・貼って剥がせる防音シートや吸音パネル、カーテンなどのグッズを利用する。
  • 床にはマットやラグを敷くことで、防音だけでなく滑り止め・足音対策にもなります。ラグの毛足や素材は、猫の爪が引っかからないものを選ぶと安全。
  • 家具の配置変更で音が反響しやすい壁や角を吸音しやすい形にする(本棚やカーテンで音をやわらげる)。

まとめ

(写真:Canva)

「在宅ワーク中、猫がうるさい!」と感じるのは、ごく自然なことです。かわいさの裏にある習性・感情・環境などが影響しているので、まずは「なぜうるさくなるか」を理解することから始めましょう。

そして、以下の3点がとくに効果が高い対処法です:

  1. 生活リズムと猫との関係づくり:仕事開始前や休憩時間に遊んであげる、構ってあげる時間を設ける。猫にとっても飼い主にとってもメリハリが必要。
  2. 環境づくり・物理的対策:防音・吸音、マット、間仕切りなど“音が発生・反響する経路”をふさぐ工夫。
  3. 行動のしつけ、習慣化:鳴くこと=構ってくれるというルールを必要以上に強化しないようにし、猫に分かりやすいルーティンを作る。

このほかにも、猫のあの独特の癒しサウンドについてや、猫と在宅ワークを両立させる色々な方法をまとめておりますので、こちらの記事も良ければご覧下さい。

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